2018-07-08

【症例報告】右肩甲帯から腰部にかけて鈍痛があった症例<認定インストラクター 大吉>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日も当会の認定インストラクターによる症例報告です。
東京の博多大吉さん(←私が勝手にあだ名にしました)の症例報告です。
「右肩甲帯から腰部にかけて鈍痛があった症例」です。


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【症状】
朝起きたら背中が痛くて重たい感じがしていたとのこと。
特に両上肢を前に伸展してパソコンを操作する時の姿勢で著明に疼痛が出現。
肩甲骨周辺、特に肩甲骨の裏側を中心に痛みがあるとのこと。

動診では肩関節の屈曲、肩関節屈曲位での体幹の左回旋、肩甲骨の挙上、外転で疼痛が助長される。
右の僧帽筋中部・下部繊維、菱形筋、広背筋、肩甲下筋に問題があると考える。


【操法の選択】
Kポジション

膝倒し

肩挙上・下制、

上肢内外旋


【結果】
第1手 Kポジション
これらの筋群に動きが出せる、また、疼痛が出現する姿勢を考慮し、「Kポジション」を選択。
右上肢の伸展、屈曲を軽く行っていただく。
屈曲では疼痛があるが、伸展では疼痛がない為、伸展から実施。その後、屈曲も行うが、疼痛が残っていた為、中止する。
立位になっていただき、再度動診を行うと4割改善。

第2手 膝倒し
坐位と臥位で楽な姿勢を聞くと背臥位が楽とのこと。
背臥位で体幹の回旋を伴う操法として「膝倒し」を選択。
伸びる感じはあるが、少し辛いとのこと。
立位になっていただき、再度動診。変化なし。

第3手 肩挙上・下制
坐位姿勢を再度評価すると左に比べて右の肩甲帯が低い。
左の肩を挙上、右の肩を下制したいと予測。
実際に評価すると予測通りの動きがしっくりくるとのこと。
実際に操法を行うと「あっ、これはいい感じがする」とのこと。
立位になっていただき、再度動診。6割改善。


第4手 上肢内外旋
6割改善が見られたが、今ひとつ満足できないとのことなので、上肢内外旋を選択。
右の評価から行うと外旋が気持ち良いとのこと。
ご自身で「気持ち良い」と感じられたので、この操法で決まりだと内心、感じましたが、念のため左も評価。
左の内旋を行うと、「こっちの方が気持ち良い」とのこと。
改めて左の上肢内旋を実施すると、「あ~。痛いところがすごく伸びる感じがして気持ち良い」と、おっしゃりながら暫く抵抗が入り続けいていました。
立位になっていただき、再度動診。8割改善。


【反省・学んだこと】
反省:操法を選択する上で「楽な」「気持ちいい」姿勢や動きの評価が未熟であり、変化が出ない1手を行ってしまったこと。

学んだこと:上肢の内外旋など、左右で2方向あって評価が多い場合、評価している途中で「気持ちが良い」と感じてもらえる動きがあったとしても、その動きが一番良い動きであると決めつけずに、すべての評価を行うことが大切であると再認識しました。

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以上、認定インストラクターによる症例報告でした。
患者さんの状態に寄り添っていく過程がうかがえる症例報告でしたね。
なにも一手で完璧に決めなくてもよいのです。
自分なりの哲学を作っていくために、最初はいろいろ試行錯誤が必要ですね。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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