2018-07-31

教科書は嘘つき

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【操体法×心理学】
現代の治療家に求められていること
それは患者の心理を理解することです↓
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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。


ヨガを習いに行っているのですが、「レッスンを1回やってくること」という課題が出されました。
8月末までにやらないといけないのですが、面倒だから母親相手にやろうかと画策中です。
受けたい方いらっしゃいませんか…?

さて、本日は「教科書は嘘つき」というお話。


当会のベーシックセミナーであご挙上というテクニックをお伝えしています。
他の操法と同様ですが、その方法はとてもシンプルです。

<簡単なやり方のまとめ> 
1.患者はベッドにあお向けになる。
2.操者(治療家)は患者の頭側より頚部後方を支え、牽引をかける。
3.患者は“あごを突き出すようにして”首を反らせていく。
4.快感覚など、体の要求に従って体を操り、脱力する。
(書籍にも大体はこのように書かれていたはず)

なんとなくでも動きをイメージできると思います。
実際は快感覚に従うとまた違った動きが生じますが、基本的には体の後方の筋を収縮・前方の筋を伸長させるようになります。
割と快感覚に出会いやすい操法なので私は重宝しております。

ただ、実際はこの操法はなかなかむずかしいのです。
と言うよりも、名前に騙されてしまっている方がおおいように感じます。

おそらく現代人のおおくが取りやすい姿勢は前方頭位だと思います。

この状態で(たとえあお向けでも)あごを突き出したらどうなるか?
その状態で首は反って(伸展)してきますでしょうか?
反ってきます!と言う方はちょっと間違ってますのでご注意ください。
教科書的にやってもイマイチなんですよね…(牽引をしっかりやればできるんですが)。

<間違いその1> 
もし、名前の通り“あごを突き出す”とすれば、運動学的に言えば下顎骨の前突(しゃくれるような感じ)です。
下顎骨の前突は環椎後頭関節の屈曲につながりますので、上位頸椎の伸展にはなりません。 

<間違いその2> 
もし、“あごから首全体を突き出す”ことをしていくと、前方頭位がより増悪します。
となると、上位頸椎は伸展しますが、中・下位頸椎は前方への並進運動が生じます。
そのため、胸椎は後弯が増強しますので、伸展運動は入りにくくなります。 



そこで私は以下のような工夫をしております。
1.一度、患者さんの後頭部~後頚部に手を当てる。 
2.後頭部を私の手に押し当てるようにしてあごを引いてもらう。 

※環椎後頭関節の屈曲と頸椎の生理的前腕の再獲得。
3.後頭部を支点にしながらあごを挙上してもらう。 
※前方頭位の防止と頸椎からの伸展運動の連動促進。
4.伸展が不足した場合は肘でベッドを押してもらう。
※肩甲骨の内転と肩関節の伸展に伴った胸椎の伸展促進。

もちろん、これはあくまで運動学上の決まった連動を促しているにすぎません。
快感覚に出会えばまた少し違った動きが生じます。
とは言え、ただ単にあごを突き出してやると頸椎に負担がかかり、痛みが出る方もいらっしゃいます。 

もし、あご挙上がうまくできなかった場合は、私のやり方ではありますが参考にしてみてください。
また発見がありましたら「宮森の説」としてお伝えしてきます。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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