セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
最近よく患者さんとお話するのですが…
少なくとも20年くらい前はこんなに暑くなかった気がします。
私が小学生の頃は30℃を超えたら大騒ぎしていたような…
とにかく、今夏も体調に気をつけて過ごしたいものです。
さて、本日は「その前に、やるべきことやっていますか?」というお話です。
冒頭の話にもつながりますが、これから暑い日が続きそうですね。
思い返せば、昨夏もかなりの猛暑でした。
私の院では夜勤の患者さんが軒並み体調を崩したことを覚えています。
そして夜勤の方が日勤に変わった途端に、軒並み体調を回復したことも覚えています。
その時に「やっぱり人間らしい生活をした方が良いんだなぁ…」と思ったことを覚えています(なんか今回は文章がフワフワしています)
そんな中、私の整体院では7月頃から「痩せたい」だの「体重が…」だの言う方が増えてきています。
夏で肌を出す季節だからでしょうか?
そんな直前になって言われてもダイエットって間に合わないと思うのですが…。
ダイエットと言えば、「汗をかけば痩せる」なんて思っている方もいるようです。
だったらサウナに群がる腹の出たおじさんは痩せるはずですよね(笑)
汗と代謝の良し悪しは比例しないのに…。
そしてこのクソ暑い中、ウォーキングやジョギングを試みる方もいらっしゃいます。
これだけ連日テレビなどで熱中症の注意喚起が行われていると言うのに…。
本当に危険なので私は全力で止めますが…。
何だかダラダラと書いていますが…
世の中の大半の方は、いまだにインスタントな方法論を求めがちなのだと思います。
基本をおさえないで、いきなり応用的な方法をやろうとしたりします。
食事制限をすれば痩せる、とか。
運動をたくさんすれば痩せる、とか。
ろくに調べもせず、知識もないまま、実践するのです。
そして大抵の場合は失敗します。
私はこういった話を聞くのに毎年ウンザリするので、厳しめに患者さんに問いかけます。
「〇〇さん、その前に、やるべきことやっていますか?」
そうすると大抵は (・・?) といった顔をします。
冒頭でもお伝えした「人間らしい生活」は現代人には難しいかもしれません。
・朝日が昇るとともに起きる人は一体どれだけいるでしょうか。
・暗くなって眠る人は一体どれだけいるでしょうか。
・お腹が空いてから食事をする方は一体どれだけいるでしょうか。
・体調が整っているのを前提として運動をしている方は一体どれだけいるでしょうか。
それでも問いかけることは大事だと思うのです。
今回は時期的にも、私の個人の経験的にもダイエットを例にお伝えしましたが、普通の肩こりや腰痛などの症状でも同じです。
実際に不調のある方にセルフケアの方法などをお伝えすることが多いと思いますが、そもそも「人間らしい生活」ができていた方が効果は倍増すると思います。
最後までフワフワした内容になってしまいましたが…
「〇〇さん、そもそも人間ってさぁ…」と、お話をしてみると、いろいろなことに気づける患者さんが増えると思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
2019-07-30
2019-07-29
2019-07-27
【症例報告】腹直筋リリースにより腰痛を改善できた症例<認定講師 宮森大地>
おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
さて、本日は私、宮森の症例報告をさせていただきます。
タイトルは「腹直筋リリースにより腰痛を改善できた症例」としました。
------------------------------------------------------------------------------------
○基本情報
・30代男性
・営業職
○現病歴
・数年前にも腰痛があったが、他院を受診して改善
・しかし、ここ数ヶ月で再度悪化
・生活スタイルはあまり変わっていない、とのこと
○問診
・他院を受診した際に、座り方などは指導されていた
・腰痛の改善と予防のために腹筋運動を指示され、継続している
○視診
・立位、坐位ともに前方頭位、胸椎後弯、骨盤後傾しており、やや重心は左偏移
○触診
・腰背部のstiffness+
・腹部にも硬結を確認
●考察
腰痛の再度の悪化の原因は分かりかねたが、腰背部だけでなく腹部の硬結に着目。
いわゆる腹筋運動を継続していたことから、硬結に発展したと考察。
腹直筋は腹直筋鞘によって包まれ、腹直筋鞘は他の腹斜筋群・腹横筋の腱鞘からなり、背部の胸腰筋膜と連続している。
腹直筋の硬結により、腹直筋鞘を内部から圧迫し、連続する胸腰筋膜とその内部にある脊柱起立筋群への内圧も高まっている?と考える。
○アプローチ
・腹直筋の筋線維や白線、腱画に沿ってリリース
※激痛を伴う
○結果
・腰背部のstiffnessが優位に低下
・「なんか軽くなった感じがする」とのこと
・腹部のセルフケアとストレッチを指導
------------------------------------------------------------------------------------
来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
さて、本日は私、宮森の症例報告をさせていただきます。
タイトルは「腹直筋リリースにより腰痛を改善できた症例」としました。
------------------------------------------------------------------------------------
○基本情報
・30代男性
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○現病歴
・数年前にも腰痛があったが、他院を受診して改善
・しかし、ここ数ヶ月で再度悪化
・生活スタイルはあまり変わっていない、とのこと
○問診
・他院を受診した際に、座り方などは指導されていた
・腰痛の改善と予防のために腹筋運動を指示され、継続している
○視診
・立位、坐位ともに前方頭位、胸椎後弯、骨盤後傾しており、やや重心は左偏移
○触診
・腰背部のstiffness+
・腹部にも硬結を確認
●考察
腰痛の再度の悪化の原因は分かりかねたが、腰背部だけでなく腹部の硬結に着目。
いわゆる腹筋運動を継続していたことから、硬結に発展したと考察。
腹直筋は腹直筋鞘によって包まれ、腹直筋鞘は他の腹斜筋群・腹横筋の腱鞘からなり、背部の胸腰筋膜と連続している。
腹直筋の硬結により、腹直筋鞘を内部から圧迫し、連続する胸腰筋膜とその内部にある脊柱起立筋群への内圧も高まっている?と考える。
○アプローチ
・腹直筋の筋線維や白線、腱画に沿ってリリース
※激痛を伴う
○結果
・腰背部のstiffnessが優位に低下
・「なんか軽くなった感じがする」とのこと
・腹部のセルフケアとストレッチを指導
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来週も症例報告をさせていただきます。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
2019-07-26
2019-07-25
2019-07-24
2019-07-23
秤を使っていますか?
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
「二宮金次郎の銅像ってあちこちにあるけど、あれって今でいうスマホ歩きと一緒よね」
と、患者さんが唐突におっしゃって『なるほどなぁ』と思いました。
ちなみに二宮金次郎って映画化されているようです。
そう言えばよく知らない人物なので、機会があれば観てみたいですね。
さて、本日は「秤を使っていますか?」というお話です。
世の中にはありとあらゆる治療技術が存在します。
その中には押圧の強さを厳密に定められているものがあります。
例えば、頭蓋仙骨療法では5gを越えてはならないと書籍には書いてありします。
カウンターストレインでは50gの押圧を加えるものもあるようです。
ところで、あくまで一例として出したこの5gや50gという圧を自分で秤を使って確かめたことってありますでしょうか?
治療を修正する刺激を外部から得るもの(講師の姿勢を真似る、講師の声かけを聞くなど)を外在的フィードバックと言います。
治療を修正する刺激を自身の感覚を頼りにしていくことを内在的フィードバックと言います。
これを今回の秤を使った押圧の確認にあてはめますと…
・揺れ動く秤の針から圧を修正する→外在的フィードバック
・圧の感覚を頼りに修正する→内在的フィードバック
もちろん、患者さんには秤の針なんてついていませんし、圧の強さを「今○○gです」なんて教えてくれません。
そうすると、どんな治療法でも最終的には内在的フィードバックを頼りに治療を行なっていく必要性があるということがわかります。
最近、私は「正解を知らないと答えにたどり着けない」と思っています。
技術によってはこういった明確な正解が示されているので、やれば習得できるだけ楽です。
(せっかく答えを知る機会があったり示されていたりしても、自分に落とし込めていないがために迷っていることってあると思います)
面倒かもしれませんが、秤を出してみてやってみてください。
意外と5gも50gもやってみると難しいです。
大事なのは再現性なので…。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
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「二宮金次郎の銅像ってあちこちにあるけど、あれって今でいうスマホ歩きと一緒よね」
と、患者さんが唐突におっしゃって『なるほどなぁ』と思いました。
ちなみに二宮金次郎って映画化されているようです。
そう言えばよく知らない人物なので、機会があれば観てみたいですね。
さて、本日は「秤を使っていますか?」というお話です。
世の中にはありとあらゆる治療技術が存在します。
その中には押圧の強さを厳密に定められているものがあります。
例えば、頭蓋仙骨療法では5gを越えてはならないと書籍には書いてありします。
カウンターストレインでは50gの押圧を加えるものもあるようです。
ところで、あくまで一例として出したこの5gや50gという圧を自分で秤を使って確かめたことってありますでしょうか?
6月25日のメルマガで「セミナーにきて施術が上手くなる人の練習の仕方」という記事を書きました。
この時は「講師に治療を行なってフィードバックをもらい、上手くいっている時の自分の感覚を覚えるのが良い」という旨の記事を書きました。治療を修正する刺激を外部から得るもの(講師の姿勢を真似る、講師の声かけを聞くなど)を外在的フィードバックと言います。
治療を修正する刺激を自身の感覚を頼りにしていくことを内在的フィードバックと言います。
これを今回の秤を使った押圧の確認にあてはめますと…
・揺れ動く秤の針から圧を修正する→外在的フィードバック
・圧の感覚を頼りに修正する→内在的フィードバック
もちろん、患者さんには秤の針なんてついていませんし、圧の強さを「今○○gです」なんて教えてくれません。
そうすると、どんな治療法でも最終的には内在的フィードバックを頼りに治療を行なっていく必要性があるということがわかります。
最近、私は「正解を知らないと答えにたどり着けない」と思っています。
技術によってはこういった明確な正解が示されているので、やれば習得できるだけ楽です。
(せっかく答えを知る機会があったり示されていたりしても、自分に落とし込めていないがために迷っていることってあると思います)
面倒かもしれませんが、秤を出してみてやってみてください。
意外と5gも50gもやってみると難しいです。
大事なのは再現性なので…。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
2019-07-22
2019-07-21
2019-07-20
【症例報告】主婦でもできる内臓治療<TS実践会 受講生>
おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
さて、本日は以前に私の内臓セミナーをご受講いただいた受講生さんから嬉しい症例報告をいただきました。
私の個人のLINE@にご連絡をいただいたのですが、ご本人より許可をいただけましたので、ご報告をします。
ちなみにこの方は治療家さんではなく、普通の主婦の方です(笑)
そのため、タイトルは「主婦でもできる内臓治療」としました。
※文章は写真の下に多少直して書き起こしてあります。
------------------------------------------------------------------------------------
ご報告
5月の内臓セミナーの1週間後に体調不良を訴えられた方がいました。
(目眩で動けず2階の自分の部屋まで移動することが出来ないほど)
この方に助けを求められたので、原因を聞くと薬の飲みすぎとの事でした。
原因がハッキリしているので、解毒をしようと考えました。
肝臓からマーフィー点、ファーター乳頭のチェックをして、触って大丈夫そうなので、椅子に座って机に伏せた状態のまま触らせて頂きました。
肝臓から 触った瞬間黒くて冷たい感じが肝臓の形全部で感じられました!
触っているだけで冷たい感じが無くなっていって、机にうつ伏せになっていた方が起き上がって、膵臓も同じ黒く冷たい感じだったのが温まった頃には背筋を伸ばしてしっかり座れる様になりました。
全部触り終えたら本当は休んで頂きたかったのですが、自分の仕事をどうにかできる程度まで動けるようになりました。
後は水分を取ってドンドン排泄して〜とだけ伝えました。
2日後にもこれに近い状態になり、同じことをしました。その後薬の量を減らされました。
服薬の量が増えている原因については現在操体法で対応中です。
また報告させて頂きます(*^^*)
------------------------------------------------------------------------------------
<宮森のコメント>
この方は感性の鋭い方ですし(黒くて冷たい感じとか私は正直わかりませんし笑)、症例とも信頼関係があっての結果だとも考えられます。
しかし、しっかりと①症例にとって負担のない姿勢で行っている、②症状と原因から狙う臓器の因果関係を考えている(哲学を持っている)、③その後のアフターフォローも伝えている、と言う点から素晴らしいと私は感じました。
解毒と排泄という観点から言えば、水分摂取も大事ですが、程よい運動で肝臓や腎臓に血液を還流させることも大事だと私は考えますので、症例のできる範囲できつくない運動を進めるようにご提案をさせていただきました(激しい運動は血流が骨格筋に流れて内臓にはいかなくなるのでデトックスには不向きだと考えます)。
このような症例報告が聞けると私も嬉しくなります。
ちなみに最後の内臓・頭蓋セミナーは都内で11月と12月に開始します。
来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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私の個人のLINE@にご連絡をいただいたのですが、ご本人より許可をいただけましたので、ご報告をします。
ちなみにこの方は治療家さんではなく、普通の主婦の方です(笑)
そのため、タイトルは「主婦でもできる内臓治療」としました。
※文章は写真の下に多少直して書き起こしてあります。
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ご報告
5月の内臓セミナーの1週間後に体調不良を訴えられた方がいました。
(目眩で動けず2階の自分の部屋まで移動することが出来ないほど)
この方に助けを求められたので、原因を聞くと薬の飲みすぎとの事でした。
原因がハッキリしているので、解毒をしようと考えました。
肝臓からマーフィー点、ファーター乳頭のチェックをして、触って大丈夫そうなので、椅子に座って机に伏せた状態のまま触らせて頂きました。
肝臓から 触った瞬間黒くて冷たい感じが肝臓の形全部で感じられました!
触っているだけで冷たい感じが無くなっていって、机にうつ伏せになっていた方が起き上がって、膵臓も同じ黒く冷たい感じだったのが温まった頃には背筋を伸ばしてしっかり座れる様になりました。
全部触り終えたら本当は休んで頂きたかったのですが、自分の仕事をどうにかできる程度まで動けるようになりました。
後は水分を取ってドンドン排泄して〜とだけ伝えました。
2日後にもこれに近い状態になり、同じことをしました。その後薬の量を減らされました。
服薬の量が増えている原因については現在操体法で対応中です。
また報告させて頂きます(*^^*)
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<宮森のコメント>
この方は感性の鋭い方ですし(黒くて冷たい感じとか私は正直わかりませんし笑)、症例とも信頼関係があっての結果だとも考えられます。
しかし、しっかりと①症例にとって負担のない姿勢で行っている、②症状と原因から狙う臓器の因果関係を考えている(哲学を持っている)、③その後のアフターフォローも伝えている、と言う点から素晴らしいと私は感じました。
解毒と排泄という観点から言えば、水分摂取も大事ですが、程よい運動で肝臓や腎臓に血液を還流させることも大事だと私は考えますので、症例のできる範囲できつくない運動を進めるようにご提案をさせていただきました(激しい運動は血流が骨格筋に流れて内臓にはいかなくなるのでデトックスには不向きだと考えます)。
このような症例報告が聞けると私も嬉しくなります。
ちなみに最後の内臓・頭蓋セミナーは都内で11月と12月に開始します。
来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
2019-07-19
2019-07-18
2019-07-17
2019-07-16
「いつになったら治るの?」に対する科学的な答え
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
遊んでいる方が実はお金が入ってくることに気づきました。
というか、楽しい方がインプット・ アウトプットのスピードが違うんですよね。
つまらなく感じるものをどうにかして楽しく感じられないか思案中 です。
さて、本日は「“いつになったら治るの?”に対する科学的な答え」 というお話です。
治療家であれば一度は聞かれたことのある言葉だと思います。
時に結果が出ていない時などは答えに窮してしまうかもしれません 。
予後予測って難しいですよね、 未来が見えるわけでもありませんし。
ただ、知っておくべきことはあると思うのです。
例えば、炎症の過程とか。
よく「炎症を抑える」と言いますが、 そもそも炎症は回復に至るまでの最初の手順です。
諸刃の剣の一面もあるため、早期に抑えるようにされていますが、 そもそも炎症が起きなければ組織の回復はあり得ないのです。
組織ごとに回復期間が異なるようですし、 もちろん損傷の程度によってもかなり変わるようです。
※この辺りのことに詳しい資料をご存知の方は教えていただけると幸いです。
しかし、大まかに期間を知っておくことは大事だと思います。
炎症は炎症期、増殖期、成熟期の3つに分けられます。
簡単に見ていきましょう。
<炎症期>
破壊された組織の貪食などが盛んな時期。
組織損傷より最大6日間継続する。
いわゆる炎症の五兆候(疼痛、腫脹、熱感、発赤、機能障害) が出る時期。
一般的にRICE処置や抗炎症剤の投与、安静が行われる。
<増殖期>
損傷された組織にコラーゲン繊維が沈着される時期。
組織損傷より最大20日間ほど継続する。
炎症期より徐々に移行していく。
一般的にこの時期より活動を徐々に開始していく。
しかし、 靭帯などの場合はコラーゲン繊維が沈着して連続性が維持されても その強度は15%程度まで低下するとされている。
<成熟期>
増殖期より移行し、組織損傷より9日目から開始されるとされる。
文献により異なるが、組織損傷より1~ 2年は継続すると言われている。
増殖期に沈着したコラーゲン繊維が徐々に正常に近い組織に置き換 わり、強度を取り戻していく時期(ただし、 条件が揃っている場合)。
と、サラッと書けばこのような感じです。
「え、でも私の患者さん大ケガした訳じゃないので…」 とか言わないでくださいね。
多かれ少なかれ、 患者さんの体の中では炎症反応は起きておりますので。
以上のことから、痛みの原因によっても異なると思いますが、 組織をしっかりとした状態に置き換えるには最大で1~ 2年ほどはかかるようですね。
しかも、そのためには損傷部位の血行が良いことが重要ですし、 血行が良い状態で酸素も栄養も届き、老廃物が流れ、そして「 適度な刺激が加えられていること」なども重要になります。
例えば、痛みが取れたからと言って、 ガンガン関節可動域訓練をやって痛みが再発してしまった理由など は、 増殖期の組織の強度が不足しているときに許容範囲を無視して動か してしまったことが1つの理由として考えられますね。
つまり、明らかな炎症症状があった方の場合、 炎症症状が治まった頃が一番気をつけなければならない時期なのか もしれません(患者さんも調子乗って動かしますから)。
こんな風に、 教科書に載っているようなことでも知っていると知っていないとで は、時期によっての対応が異なってきますし、「 いつになったら治るの?」の答えも、 ある程度の根拠を持ってお伝えできると思います。
やはり基礎は大事ですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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宮森大地
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
遊んでいる方が実はお金が入ってくることに気づきました。
というか、楽しい方がインプット・
つまらなく感じるものをどうにかして楽しく感じられないか思案中
さて、本日は「“いつになったら治るの?”に対する科学的な答え」
治療家であれば一度は聞かれたことのある言葉だと思います。
時に結果が出ていない時などは答えに窮してしまうかもしれません
予後予測って難しいですよね、
ただ、知っておくべきことはあると思うのです。
例えば、炎症の過程とか。
よく「炎症を抑える」と言いますが、
諸刃の剣の一面もあるため、早期に抑えるようにされていますが、
組織ごとに回復期間が異なるようですし、
※この辺りのことに詳しい資料をご存知の方は教えていただけると幸いです。
しかし、大まかに期間を知っておくことは大事だと思います。
炎症は炎症期、増殖期、成熟期の3つに分けられます。
簡単に見ていきましょう。
<炎症期>
破壊された組織の貪食などが盛んな時期。
組織損傷より最大6日間継続する。
いわゆる炎症の五兆候(疼痛、腫脹、熱感、発赤、機能障害)
一般的にRICE処置や抗炎症剤の投与、安静が行われる。
<増殖期>
損傷された組織にコラーゲン繊維が沈着される時期。
組織損傷より最大20日間ほど継続する。
炎症期より徐々に移行していく。
一般的にこの時期より活動を徐々に開始していく。
しかし、
<成熟期>
増殖期より移行し、組織損傷より9日目から開始されるとされる。
文献により異なるが、組織損傷より1~
増殖期に沈着したコラーゲン繊維が徐々に正常に近い組織に置き換
と、サラッと書けばこのような感じです。
「え、でも私の患者さん大ケガした訳じゃないので…」
多かれ少なかれ、
以上のことから、痛みの原因によっても異なると思いますが、
しかも、そのためには損傷部位の血行が良いことが重要ですし、
例えば、痛みが取れたからと言って、
つまり、明らかな炎症症状があった方の場合、
こんな風に、
やはり基礎は大事ですね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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2019-07-13
宮森の臨床動画
おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
さて、本日は私、宮森の臨床動画を公開します。
今まで公開していたものを再編集したものですので、すでにご覧になっている方も多いと思います。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLiDl6_5zTv83Iw9x89zPaDoupAie26nQa
操体法、内臓治療、頭蓋治療がそれぞれあります。
※操体法はI positionばかりですが…
どなたかの参考にしていただければ幸いです。
来週は症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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さて、本日は私、宮森の臨床動画を公開します。
今まで公開していたものを再編集したものですので、すでにご覧になっている方も多いと思います。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLiDl6_5zTv83Iw9x89zPaDoupAie26nQa
操体法、内臓治療、頭蓋治療がそれぞれあります。
※操体法はI positionばかりですが…
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宮森大地
2019-07-12
2019-07-11
2019-07-10
2019-07-09
“体の声を聞く”の科学
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
ホメオスタシスってすごいなぁと思っています。
良くも悪くも(意味深)。
さて、本日は「“体の声を聞く”の科学」というお話です。
操体法では患者さんの感覚を大事にします。
これはもう他の講師も何度となくメルマガやブログで書いてきたことです。
操体法を知らない治療家さんでも患者さんに「体の声を大事にしてくださいね」なんて伝えたことがあるのではないでしょうか?
ところで、この「体の声を聞く」とは一体何なのでしょうか?
どういったことが出来れば「体の声を聞いている」ことになるのでしょうか?
どういった状態であれば「体の声を聞く」ことができるのでしょうか?
※以下は大いに私見を含むエビデンスレベルの低い内容です。
私たちの体は外部環境の変化や内部環境の変化をさまざまな方法で感じ取ります。
例えば、各組織の温度や形状の変化をさまざまな固有受容器が感じ取ります。
これらの感覚の中には意識に上る感覚もあれば、上らない感覚もあります。
また、これらの他にも体内のpHや物質の濃度も細胞・組織レベルで自動的に調整されます。
(こう考えますと、人の体は良くできているなぁと改めて感動しますね)
今回、取り上げたいのは主に固有感覚のお話です。
こういった固有感覚受容器からの情報は電気刺激となって脊髄神経を通って、ニューロンを乗り換えながら上行性に脊髄、延髄、小脳、視床、大脳皮質に情報を伝えます。
実際には下行性に情報が修飾されることもあるので、情報がそのまま届かないこともあります。
生の情報なまま届いたら危ないこともあり得ますから…(緊急時に大けがしても体が動けるのは下行性疼痛抑制系伝導路の働きであるとも言えます)。
さて、こういった体に備わっている機能をしっかり発揮できるように私たちができることは何でしょうか?
その答えの1つに“緩める”というものがあるのだと私は思います。
絶対ではありませんが、患者さんは不調を抱え、緊張が高まっている方が多いです。
もちろん、緊張が落ち着いている方が固有受容器(ここでは主に筋紡錘やゴルジ腱器官など)の機能は高まることが考えられます。
また、緊張が高いと身体運動のコントロールが難しくなります。
自動運動で動かせる範囲が狭いとなると、入力される情報量も少なくなるわけですから、感覚の低下も予想できます。
そうなると、“体の声を聞く”ことが難しくなることも予想できます。
言葉は悪いですが、バカの1つ覚えの様に「治療は緩めるものだ」と言うのではなくて、“緩めたその先”をイメージすることで“緩める意味”が出てくるのだと思います。
“体の声を聞く”には、もっともっと色々な要素があるのでこれだけではないですが、何かの参考になれば幸いです。
他の要素に関しましては、何かの機会にお伝えできればと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
ホメオスタシスってすごいなぁと思っています。
良くも悪くも(意味深)。
さて、本日は「“体の声を聞く”の科学」というお話です。
操体法では患者さんの感覚を大事にします。
これはもう他の講師も何度となくメルマガやブログで書いてきたことです。
操体法を知らない治療家さんでも患者さんに「体の声を大事にしてくださいね」なんて伝えたことがあるのではないでしょうか?
ところで、この「体の声を聞く」とは一体何なのでしょうか?
どういったことが出来れば「体の声を聞いている」ことになるのでしょうか?
どういった状態であれば「体の声を聞く」ことができるのでしょうか?
※以下は大いに私見を含むエビデンスレベルの低い内容です。
私たちの体は外部環境の変化や内部環境の変化をさまざまな方法で感じ取ります。
例えば、各組織の温度や形状の変化をさまざまな固有受容器が感じ取ります。
これらの感覚の中には意識に上る感覚もあれば、上らない感覚もあります。
また、これらの他にも体内のpHや物質の濃度も細胞・組織レベルで自動的に調整されます。
(こう考えますと、人の体は良くできているなぁと改めて感動しますね)
今回、取り上げたいのは主に固有感覚のお話です。
こういった固有感覚受容器からの情報は電気刺激となって脊髄神経を通って、ニューロンを乗り換えながら上行性に脊髄、延髄、小脳、視床、大脳皮質に情報を伝えます。
実際には下行性に情報が修飾されることもあるので、情報がそのまま届かないこともあります。
生の情報なまま届いたら危ないこともあり得ますから…(緊急時に大けがしても体が動けるのは下行性疼痛抑制系伝導路の働きであるとも言えます)。
さて、こういった体に備わっている機能をしっかり発揮できるように私たちができることは何でしょうか?
その答えの1つに“緩める”というものがあるのだと私は思います。
絶対ではありませんが、患者さんは不調を抱え、緊張が高まっている方が多いです。
もちろん、緊張が落ち着いている方が固有受容器(ここでは主に筋紡錘やゴルジ腱器官など)の機能は高まることが考えられます。
また、緊張が高いと身体運動のコントロールが難しくなります。
自動運動で動かせる範囲が狭いとなると、入力される情報量も少なくなるわけですから、感覚の低下も予想できます。
そうなると、“体の声を聞く”ことが難しくなることも予想できます。
言葉は悪いですが、バカの1つ覚えの様に「治療は緩めるものだ」と言うのではなくて、“緩めたその先”をイメージすることで“緩める意味”が出てくるのだと思います。
“体の声を聞く”には、もっともっと色々な要素があるのでこれだけではないですが、何かの参考になれば幸いです。
他の要素に関しましては、何かの機会にお伝えできればと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
2019-07-08
2019-07-06
【症例報告】一向に良くならない膝の痛みにイライラしていた症例<認定講師 宮森大地>
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日は症例報告をお送りします。
さて、本日は私、宮森による症例報告です。
「一向に良くならない膝の痛みにイライラしていた症例」
――――――――――――――――――――――――――
〈基本情報〉
・30代 男性
・ニート
↑ちなみに今回の症例はこの人
<現病歴>
・昨年秋頃より走行時に右膝外側部に痛みあり
・日常生活では痛みを感じることはないので困っていない
・いくつか治療院を回るも「よくわからない」と言われイライラしている
<主訴>
・走った時に痛くなる膝の痛みをなんとかしたい
<触診>
・主に大腿二頭筋に筋硬結あり
・半腱様筋にも筋硬結を確認
・外側広筋と大腿二頭筋との筋間中隔に滑走不全あり
・内外ハムストリングス間にも滑走不全あり
<問診>
・昨年の夏頃に軽い肉離れを経験していた
<治療アプローチ1>
・上記の筋硬結のリリース
・上記の滑走不全部位のリリース
<アプローチ後の反応>
・普段は感じていなかったが、膝関節の屈伸運動の軽さを感じる
・その場で軽く走行をしてみると、右下肢の接地時にKnee-inのアライメントを確認
<治療アプローチ2>
・右足関節の内反方向への不安定性を確認できたため、足関節の安定化を実施。
<アプローチ後の反応>
・走行時のKnee-inアライメント改善。
<後日談>
翌日、翌々日と30分ほど走ってみたが、膝の痛みは出なかったとの報告。
<考察>
昨年の肉離れの経験から、ハムストリングスに器質的な変化を生じ、機能不全を起こしていたことが考えられる。
走行時のアライメントや筋硬結が確認できたことから、膝の外側組織にもメカニカルストレスおよびトリガーポイントの関連痛が生じ、痛みが出ていたと考えられる。
――――――――――――――――――――――――――
※自身の怪我もいい経験になるな、と思いました。
来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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宮森大地
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おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日は症例報告をお送りします。
さて、本日は私、宮森による症例報告です。
「一向に良くならない膝の痛みにイライラしていた症例」
――――――――――――――――――――――――――
〈基本情報〉
・30代 男性
・ニート
↑ちなみに今回の症例はこの人
<現病歴>
・昨年秋頃より走行時に右膝外側部に痛みあり
・日常生活では痛みを感じることはないので困っていない
・いくつか治療院を回るも「よくわからない」と言われイライラしている
<主訴>
・走った時に痛くなる膝の痛みをなんとかしたい
<触診>
・主に大腿二頭筋に筋硬結あり
・半腱様筋にも筋硬結を確認
・外側広筋と大腿二頭筋との筋間中隔に滑走不全あり
・内外ハムストリングス間にも滑走不全あり
<問診>
・昨年の夏頃に軽い肉離れを経験していた
<治療アプローチ1>
・上記の筋硬結のリリース
・上記の滑走不全部位のリリース
<アプローチ後の反応>
・普段は感じていなかったが、膝関節の屈伸運動の軽さを感じる
・その場で軽く走行をしてみると、右下肢の接地時にKnee-inのアライメントを確認
<治療アプローチ2>
・右足関節の内反方向への不安定性を確認できたため、足関節の安定化を実施。
<アプローチ後の反応>
・走行時のKnee-inアライメント改善。
<後日談>
翌日、翌々日と30分ほど走ってみたが、膝の痛みは出なかったとの報告。
<考察>
昨年の肉離れの経験から、ハムストリングスに器質的な変化を生じ、機能不全を起こしていたことが考えられる。
走行時のアライメントや筋硬結が確認できたことから、膝の外側組織にもメカニカルストレスおよびトリガーポイントの関連痛が生じ、痛みが出ていたと考えられる。
――――――――――――――――――――――――――
※自身の怪我もいい経験になるな、と思いました。
来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地
2019-07-05
2019-07-04
2019-07-03
2019-07-02
エビデンスに固執する人は思考停止している
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
大阪スクールを5、6月とやりました。
操体法を一切やらないスクールでとりあえず喋りまくっています。
もう少し実技をしないといけないので反省します…。
さて、本日は「エビデンスに固執する人は思考停止している」というお話です。
※大いに偏見を伴った内容なのでご容赦ください。
どうも日本人は“科学的”という言葉に弱いようです。
“エビデンス(科学的に根拠)のある治療”なんていうと凄そうな感じがします。
私もセミナーをやっていて「なんだ、エビデンスないんですね」と何度か言われたことがあります。
私も理学療法士免許を持っているので、エビデンスは大事だと思います。
しかし、本日はちょっとだけ「エビデンスエビデンスうるせーよ」というスタンスで記事を書こうと思います(笑)
そもそもエビデンスとはなんでしょうか?
そもそも科学とはなんでしょうか?
(何事も疑問を持つことから始まりますよね、科学も〇〇も…)
さて、エビデンスには「エビデンスレベル」というものがあります。
いい資料があったのでブログでは図を載せておきます。
エビデンスレベルの分類自体もたくさんありますが、エビデンスレベルが高いものには『1.システマティック・レビュー』や『2.ランダム化比較試験』などがあります
このレベルでは、ある事象に対してたくさんの研究結果が集積されていて、規模が大きくなった結果、質の高い状態で研究された事象に対する傾向が見えている段階です。
おそらく“エビデンス”のイメージはこの辺りの「研究結果の集積とその傾向」にあるのではないでしょうか。
ところで、エビデンスレベルの低いものには『5.症例報告』や『6.専門家個人の意見』といったものがあります。
これはつまり、専門家個人の意見ですら「エビデンスがある」ということです。
これをお読みのあなたも今この瞬間から突飛なことを言っても「エビデンスがある」わけです!
この時点で「エビデンスがあるかないか?」は重要ではないですね。
エビデンスレベルはどうか?
研究の段階はどうか?
データをどのように解釈しているのか?
この辺りが重要になってくると思います。
そして、このエビデンスを出す方法として科学が用いられることが多いです。
「客観的な方法」ですので、科学実験では条件を一定にします。
誰もが同じ条件で実験することで、その結果を比較検証できるようにするためです。
もちろん、誰もが同じ条件で実験し、同じ結果が出たらそれは再現性が非常に高いものだと言えるでしょう。
しかし、その研究の多くは「あなたではない誰か」が出したデータです。
そしてその研究された条件が「臨床の場面」と異なっていたらどうでしょうか?
「あなたではない誰か」が「臨床場面とは違う限定された条件下」で出されたデータは、果たしてあなたの発言や治療の裏付けや根拠になり得るのでしょうか?
あなたの目の前の患者さんに当てはまるものなのでしょうか?
(自信満々に説明しているその理論は患者さんに合っていますか?)
少しややこしくなりましたので、整理します。
私は科学を否定しません。
科学を用いることで知ることのできることはたくさんあるでしょう。
それを活かし、救われる方も多いでしょう。
しかし、それを臨床で用いる際には、どうしてもあなた自身の視点が重要になります。
私はそれが「治療哲学」だと思います。
もうお分かりだと思いますが、科学も哲学も臨床においてはどちらも大事です。
いわゆるエビデンスのある文献を読み漁っている人を見聞きしたことがありますが、その方は確かに勉強熱心なのでしょう。
しかし、私はそう言った方は思考停止していると思います。
他者の出したデータを信頼しすぎると、思考の柔軟性が欠如するように思います(個人差があると思いますが…)
要はエビデンスも使い方が重要だと思います。
あなたはエビデンスと患者さんとどう向き合っていきますか?
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週お会いしましょう。
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宮森大地
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
大阪スクールを5、6月とやりました。
操体法を一切やらないスクールでとりあえず喋りまくっています。
もう少し実技をしないといけないので反省します…。
さて、本日は「エビデンスに固執する人は思考停止している」というお話です。
※大いに偏見を伴った内容なのでご容赦ください。
どうも日本人は“科学的”という言葉に弱いようです。
“エビデンス(科学的に根拠)のある治療”なんていうと凄そうな感じがします。
私もセミナーをやっていて「なんだ、エビデンスないんですね」と何度か言われたことがあります。
私も理学療法士免許を持っているので、エビデンスは大事だと思います。
しかし、本日はちょっとだけ「エビデンスエビデンスうるせーよ」というスタンスで記事を書こうと思います(笑)
そもそもエビデンスとはなんでしょうか?
そもそも科学とはなんでしょうか?
(何事も疑問を持つことから始まりますよね、科学も〇〇も…)
さて、エビデンスには「エビデンスレベル」というものがあります。
いい資料があったのでブログでは図を載せておきます。
エビデンスレベルの分類自体もたくさんありますが、エビデンスレベルが高いものには『1.システマティック・レビュー』や『2.ランダム化比較試験』などがあります
このレベルでは、ある事象に対してたくさんの研究結果が集積されていて、規模が大きくなった結果、質の高い状態で研究された事象に対する傾向が見えている段階です。
おそらく“エビデンス”のイメージはこの辺りの「研究結果の集積とその傾向」にあるのではないでしょうか。
ところで、エビデンスレベルの低いものには『5.症例報告』や『6.専門家個人の意見』といったものがあります。
これはつまり、専門家個人の意見ですら「エビデンスがある」ということです。
これをお読みのあなたも今この瞬間から突飛なことを言っても「エビデンスがある」わけです!
この時点で「エビデンスがあるかないか?」は重要ではないですね。
エビデンスレベルはどうか?
研究の段階はどうか?
データをどのように解釈しているのか?
この辺りが重要になってくると思います。
そして、このエビデンスを出す方法として科学が用いられることが多いです。
科学という言葉の意味は広いですが、調べてみたところ「一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動」だそうです。
「客観的な方法」ですので、科学実験では条件を一定にします。
誰もが同じ条件で実験することで、その結果を比較検証できるようにするためです。
もちろん、誰もが同じ条件で実験し、同じ結果が出たらそれは再現性が非常に高いものだと言えるでしょう。
しかし、その研究の多くは「あなたではない誰か」が出したデータです。
そしてその研究された条件が「臨床の場面」と異なっていたらどうでしょうか?
「あなたではない誰か」が「臨床場面とは違う限定された条件下」で出されたデータは、果たしてあなたの発言や治療の裏付けや根拠になり得るのでしょうか?
あなたの目の前の患者さんに当てはまるものなのでしょうか?
(自信満々に説明しているその理論は患者さんに合っていますか?)
少しややこしくなりましたので、整理します。
私は科学を否定しません。
科学を用いることで知ることのできることはたくさんあるでしょう。
それを活かし、救われる方も多いでしょう。
しかし、それを臨床で用いる際には、どうしてもあなた自身の視点が重要になります。
私はそれが「治療哲学」だと思います。
もうお分かりだと思いますが、科学も哲学も臨床においてはどちらも大事です。
いわゆるエビデンスのある文献を読み漁っている人を見聞きしたことがありますが、その方は確かに勉強熱心なのでしょう。
しかし、私はそう言った方は思考停止していると思います。
他者の出したデータを信頼しすぎると、思考の柔軟性が欠如するように思います(個人差があると思いますが…)
要はエビデンスも使い方が重要だと思います。
あなたはエビデンスと患者さんとどう向き合っていきますか?
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週お会いしましょう。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週お会いしましょう。
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