2018-07-31

教科書は嘘つき

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。


ヨガを習いに行っているのですが、「レッスンを1回やってくること」という課題が出されました。
8月末までにやらないといけないのですが、面倒だから母親相手にやろうかと画策中です。
受けたい方いらっしゃいませんか…?

さて、本日は「教科書は嘘つき」というお話。


当会のベーシックセミナーであご挙上というテクニックをお伝えしています。
他の操法と同様ですが、その方法はとてもシンプルです。

<簡単なやり方のまとめ> 
1.患者はベッドにあお向けになる。
2.操者(治療家)は患者の頭側より頚部後方を支え、牽引をかける。
3.患者は“あごを突き出すようにして”首を反らせていく。
4.快感覚など、体の要求に従って体を操り、脱力する。
(書籍にも大体はこのように書かれていたはず)

なんとなくでも動きをイメージできると思います。
実際は快感覚に従うとまた違った動きが生じますが、基本的には体の後方の筋を収縮・前方の筋を伸長させるようになります。
割と快感覚に出会いやすい操法なので私は重宝しております。

ただ、実際はこの操法はなかなかむずかしいのです。
と言うよりも、名前に騙されてしまっている方がおおいように感じます。

おそらく現代人のおおくが取りやすい姿勢は前方頭位だと思います。

この状態で(たとえあお向けでも)あごを突き出したらどうなるか?
その状態で首は反って(伸展)してきますでしょうか?
反ってきます!と言う方はちょっと間違ってますのでご注意ください。
教科書的にやってもイマイチなんですよね…(牽引をしっかりやればできるんですが)。

<間違いその1> 
もし、名前の通り“あごを突き出す”とすれば、運動学的に言えば下顎骨の前突(しゃくれるような感じ)です。
下顎骨の前突は環椎後頭関節の屈曲につながりますので、上位頸椎の伸展にはなりません。 

<間違いその2> 
もし、“あごから首全体を突き出す”ことをしていくと、前方頭位がより増悪します。
となると、上位頸椎は伸展しますが、中・下位頸椎は前方への並進運動が生じます。
そのため、胸椎は後弯が増強しますので、伸展運動は入りにくくなります。 



そこで私は以下のような工夫をしております。
1.一度、患者さんの後頭部~後頚部に手を当てる。 
2.後頭部を私の手に押し当てるようにしてあごを引いてもらう。 

※環椎後頭関節の屈曲と頸椎の生理的前腕の再獲得。
3.後頭部を支点にしながらあごを挙上してもらう。 
※前方頭位の防止と頸椎からの伸展運動の連動促進。
4.伸展が不足した場合は肘でベッドを押してもらう。
※肩甲骨の内転と肩関節の伸展に伴った胸椎の伸展促進。

もちろん、これはあくまで運動学上の決まった連動を促しているにすぎません。
快感覚に出会えばまた少し違った動きが生じます。
とは言え、ただ単にあごを突き出してやると頸椎に負担がかかり、痛みが出る方もいらっしゃいます。 

もし、あご挙上がうまくできなかった場合は、私のやり方ではありますが参考にしてみてください。
また発見がありましたら「宮森の説」としてお伝えしてきます。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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宮森大地

2018-07-30

「先生にとって豊かな生活ってなに?」

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関東は台風が過ぎ去ってまた暑い日が戻ってきています。
ろくに屋外に出ないもやしっ子なので肌は白いままです。
風邪も早くに治さないと…。


さて、本日は患者さんから「先生にとって豊かな生活ってなに?」と聞かれたお話です。


患者さんからの質問は、患者さん自身のお悩みがおおいですが、時より私自身に対しての質問をされます。
「休みの日ってなにしてるの?」
「何時に起きて何時に寝てるの?」
「結婚して長いの?」(未婚ですけど…)
といったプライベートなことから、今回のように「先生にとって豊かな生活ってなに?」のような哲学的(?)な質問まで。


「豊かさ」というものには大きく分けて物質的な豊かさ精神的な豊かさがあるように思います。


物質的な豊かさを満たすものと言えば、すぐに思いつくのはお金でしょうか。
独立してから丸3年、一般的な理学療法士さんよりはお金を稼がせてもらっています。
ただ、稼いでみてわかったことは、今の私の生活にはそんなにお金は必要とないということ。


衣食住で考えてみます。
服にはお金をかけていますが、そんなに頻繁に買う訳じゃありません。
食はその気になれば2週間は水分だけで生活できますし、少量で済むので私個人の食費は少ないはず。
住む場所はお金はかかるでしょうが、それこそサラリーマンに戻ってもアパートで私は十分だと思ってます。


すこし精神的な豊かさに関わってきますが、貧乏な人貧乏くさい人とがいます。
貧乏な人は、単純に収入<支出となっている人のことを言うのだと思います。
貧乏くさい人は、収入>支出にも関わらず「足りない」と思っている人のことを言うのだと思います。
自分にとって必要なものだったり、やりたいことだったりに投資をケチってしまう方は明らかに貧乏くさい人だと思います。
たぶん、こういう人っていくら稼いでも自分の求める生活レベルも並行して上がっていくので一生貧乏くさくて豊かにならないんじゃないかって思うのです(というよりも稼げていない人が多い気がしますが)。


どんなに収入が少なくても、収入>支出になっていればお金持ちでしょうし、それは自分にとって本当に必要なものを分かっていて生活レベルをコントロールできれば誰でも可能だと思います。
こんなことは少なくとも3年前までは考えられもしませんでしたし、ずーと「お金がない…お金がない…」と思っていましたが、こんな風に考えられるようになって、私は精神的な豊かさ(というか心の余裕?)をある程度は手に入れられるようになったと思います。


なんてこと(多少は話を変えましたが)を患者さんにお話したら「先生はやっぱり変な人ね」と言われました。
このブログも書いてから全然臨床的でないな、と感じましたが最近はずっとこんな感じなので、ひとつの考え方だと思っていただければ幸いです。


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2018-07-29

【症例報告】右片麻痺に対するK positionと坐位の<認定インストラクター Imu>

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本日も当会の認定インストラクターによる症例報告です。
本日は東京の首領Imuさんの症例報告です。
タイトルは『右片麻痺に対するK positionと坐位のつま先あげ』です。

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【症例紹介】
62才男性。
左脳出血後の軽度右片麻痺。

右の上肢・下肢の動きの改善のため、座位での右上肢に対するKポジション、座位でのつま先上げを行う。
気になってる所は無いか尋ねると、車の運転をしている時にアクセルとブレーキで踏みやすさが違うと答えられる。


【評価と操法】
両足首の動きを確認、右足首の背屈が弱く左足と比べ背屈しにくく角度も小さい。
改めて右足首で背屈、底屈のどちらがやりやすいか尋ね、底屈がやりやすいとの答えを得る。
イスに座った利用者の前に正座し、術者の大腿の上に利用者の足をのせて楽に出来るところまで背屈してもらう。
背屈した右足の足底に大腿を沿わせるように角度を調節する。
操法を受け慣れている方なので、気持ち良さを感じるくらいの強さでつま先を踏み込んでくださいと声かけし、踏み込んでもらう。
気持ち良さを感じてもらえたので、気持ち良い感じがしなくなるか疲れそうなら力を抜いてください声かけ、利用者のタイミングで脱力してもらう。

右足首の背屈が改善。
左足と比べ背屈のしにくさは若干残るものの、背屈の角度の差はほぼ無くなる。
ちょっとした段差につま先をのせて踏み込めば、一人でも出来ますよと伝えて終了。


【反省点】
つま先が上がりやすくなったと喜んでいたが、よく話を聞いていればもっと早い時期にこの操法を行なっていても良かったと思う。
もっと利用者のニーズを汲み取るようにしなければと反省。

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デイサービスにお勤めの東京の首領Imuさんの症例報告でした。
※首領はドンと読みます。

片麻痺に対する操体法は私もあまり経験がないため、大変勉強になりました。
脳血管障害の方を担当する先生はぜひ参考にしてみてくださいね!

また来週も認定インストラクターの症例報告をお送りします!
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それでは、また明日。


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世の中、見た目が重要視される理由

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最近「アンゴルモア」というマンガを読んでいます。
元寇のお話で、史実とは若干異なるようですがオススメです。
元寇?神風のアレでしょ?くらいの方は一度お読みください。
※若干のグロテスクな表現があったりします。戦なので。


さて、本日は「世の中、見た目が重要視される理由」というお話。


私もSNSを各種やっていますが、言いたいことを言うために専用のページを作っています。
Facebook上で“宮森のつぶやき”というページがあるのですが、いいねやコメント、シェアがあると結局拡散されてしまっています。
(なので下ネタとかバンバン言えるやつを新しく作ろうかと思っています)
その中でも割と反応が良かったのが以下の記事でした。


(一応、文章だけ書き出しておきます↓)
「前にある人と話をしたこと

何かを“好きでやる”っていうのと
何かに”こだわってやる”っていうのは
全然違うのだ

好きなことをただやるのは
気持ち良いから自然とできるし
他者へのジャッジがない

こだわり始めると
どこか歪みが生じたり
他者をジャッジしてしまう(気がする)

何の話かっていうと食事の話で
以前いろいろ‟こだわって”いた時は
本当に人を批判しまくっていた
(それは主に知識のなさからきていた)

何にしてもそうなのだけど
こだわるのは勝手なのだけど
批判はしない方が良いと思うのだ
日本では薄いけど宗教観もあるわけで

あと、食事だけでなくても
なにかに”こだわっている人”で
見た目も心もキレイな人に会ったことがない
これは本当に残酷だけどマジな話

僕がマクロビをやっていた頃
同じくマクロビにはまって
ビーガンにまでなった人は
肌がボロッボロだった

本人はそれでも
「体にも地球にもいいことしてる!」と言って
肌ボロボロのまま目を爛々とさせていて
怖くなって疎遠になっていった

SNSをはじめとして
どんな人でも情報発信をできるようになった
情報発信をしてなにかを広めたいのなら
憧れられるようになるのが最低条件だと思う

お前が言うなって思わるかもだけど
憧れられるためには見た目が大事なのだ
これは本当に残酷だけどマジな話(2回目)

知識を深めて磨くのなら
見た目も磨いていかないとねって
そんなお話でした」


これは今月の初めにアップしたのですが、今でもやはり見た目は大事だと思っています。
世の中には知識も技術もすばらしい方がおおくいらっしゃいますが、どうも治療家って地味なんですよね。
服装も大体決まってます(チェック・ボーダー・グレーなどのモノトーンカラー)。


少なくとも、患者さんには“影響を与える”存在でなくてはいけませんから、見た目にも気を付けないといけないと思います。
(私はどうやら自分の好きなものを着ているだけでキャラがある程度立つようなので、ある意味では得をしていますが)


見た目は気にしていなかったかも…という方は参考にしていただければ幸いです。


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2018-07-28

患者さんに「来ないで」と言う勇気

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先週までの異常な暑さとエアコンの影響でしょうか。
風邪をひいて毎度のごとく呼吸器系が全滅しております。
はやく体調を治さないとまずいので早く帰りたい…。


さて、本日は患者さんに「来ないで」と言う勇気、というお話。

※「来ないで」とはこういった意味ではありません。

7月28日(土)9時30分現在、異例の進路で台風12号が近づいてきております。
私、台風に限らず、自然災害に関しては結構敏感になっております。
ちょっといろいろと苦い思い出があるからなんですね。

私は以前、整形外科クリニック(外来のみ)に勤めていました。
整形外科など、クリニックにお勤めの方はお分かりになると思うのですが、通院が日常になっている患者さんっていると思います。
毎日同じ時間帯にきて、同じ物理療法を受けて、同じ時間帯にきている患者さんや病院スタッフと談笑して帰るような方々です。
本当にどんな天候でもくる、なんて方もたまにいらっしゃいます。
(何年か前の大雪の時でさえも半日で60人くらいきたときは驚きました)
(その60人は本当は健康だと思います)


私が勤務していた整形外科では理学療法士による運動器リハは予約制でした。
その日のリハビリが終われば次回の予約をその場で取る、といった流れでやっていました。
また、予約の変更やキャンセルは患者さんからの連絡待ち、となっていました。


ある日、かなり大型の台風が関東に上陸した時がありました。
さすがに患者さんもこないだろう、という感じで物理療法の機械もガラガラの状態。
個別の運動器リハの予約変更の電話もガンガンかかってきていました。
ただ、私が担当していた70代の男性の方からは連絡がなかったんですね。


16時頃に予約が入っていたのですが、時間になっても現れません。
時間にルーズな方だったので遅刻は日常茶飯事だったのですが、「さすがに今日は来ないだろう」と思っていました。


それがきたんですよ、1時間後の17時にびしょ濡れで。


「先生、きたよ、リハビリしてくれ」って、すごい笑顔なの、おじいちゃん。
「とりあえず体ふいて着替えて!」となり、タオルで体を拭いてもらって私がロッカーに入れていた白衣に着替えてもらいました。
リハビリが終わっても帰りがありますから、タクシーを呼んで帰ってもらいましたが、翌日ご家族から「本人が風邪をひいて寝込んでいます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と電話がありました。


それからというもの、私が勤めていた頃は、台風や大雪などがあった場合にはこちらから個別に電話し、無理な来院をせずに予約の変更などを促すようにしました。
今回の男性のように、何が何でも来院して、その後に体調を崩してしまっては意味がないですから。
とくに私が勤めていた地域は山坂がおおく、雨や雪が降ると転倒の危険性もあったのです。
(事実、大雪のあとには転倒して橈骨遠位端骨折の患者さんを私だけで6人くらい同時に担当しました)


そんな訳で、私は今回のように台風が近づくと患者さんに個別に電話して「無理して来なくていいですからね」と伝えるようにしています。
本当に「予約したんだから行かなきゃ!」という患者さんも中にはいます。
患者さんと自分の身の安全を考えて予約のコントロールをしましょう、というお話でした。
(それでも今日来る人は来るんですよね…)


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2018-07-27

「患者が中心なんだろうが!」とキレられました

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昨日は当会代表の中村光太郎と講師の七戸、彼の奥様と4人で焼き肉を食べました。
滅多に食べない高級な肉を食べました。
その代わり、どうやら厄介な仕事をふられそうです…世の中、タダより高いものはないです。

さて、本日は「患者が中心なんだろうが!」とキレられました、というお話。
タイトルの通り、患者さんにキレられましたのですよ、昨日。

よく医療業界では‟患者中心の医療を”なんて言葉を耳にします。
Patient-Centered Medicine ‟患者中心の医療”とは1980年代にカナダで生まれた概念です。
この概念が提唱されるまで、医療は医学的・科学的な探求ばかりが優先され、患者への理解や共感が伴っていなかったのです。
確かに、古い文献などを読んでいくと、今では倫理的に絶対にできないだろうな、なんてデータの取り方をしていたりしまし、それだけ医師をはじめとする医療職種が医療を管理していたことが窺い知れます。

なので、この概念自体は良いものだと私は思います。
実際にはもう少し細かく概念があって
Exploring both disease and illness experience
‟疾患と病気の両方の経験を探る”


Understanding the whole person
‟患者だけでなく取り巻く地域や家庭も理解する”

Finding Common Ground
‟医師と患者の共通の基盤を見出す”

Incorporating prevention and health promotion
‟病気の予防と健康の増進を盛り込む”

Enhancing the patient-physician relationship
‟患者と医師の関係を強くする”

Being realistic
‟現実的な内容であること”

などがあります。
詳しく知りたい方は調べてみてください。

ところがどっこい、この‟患者中心”というものを勘違いしている患者さんもいらっしゃるようです。

あまり詳細を書くことはできませんが、昨日きた患者さんは
「俺の言うとおりに治療しろ」
「今日はマッサージだけ俺が言った場所をやれ」
「問診なんてする暇あったら今すぐ治療しろ」
という方でした(いやぁ新人類に会った気分でした)

私も普段は穏やかな性格なので(異論は認めません)
「当院はいわゆるマッサージなどはなく、違った方法でお体を整えていきます」
「まず〇〇さんのお体の状態や目標をお聞きしないと施術に入れません」
など、お話をしようと思ったのですが、まぁ聞く耳を持っておられませんでした。
(1回耳鼻科に行って耳垢詰まってないか診てもらった方が良いんじゃないかと思いました)

で、出たのがタイトルの言葉なのです。
「患者が中心なんだろうが!言われた通りやれよ!!」

(実際はおじさんでしたが、子どもの写真ですこし雰囲気をやわらかくしておきます)

さすがに私も頭にきてしまったので
「患者は中心だけど、患者は王様じゃねぇし、俺はお前の召使でもなんでもないからな?」
と、恥ずかしながら汚い言葉を使ってしまいました(すこし後悔)。
お相手の方はまさかこの返しをされると思っていなかったのか(たぶん他の病院や治療院でもこの言葉を伝家の宝刀のごとく使っていたのでしょう)、押し黙ってしまい、最後には自分から帰られました。

これは本当に特殊な例なのかもしれませんが、私が勤務していた病院でも何人かこういった患者さんには出会いました。
例えば「物理療法の機械の出力をもっと上げろ!」とか言っている患者さんもいましたが、それ以上は無理っていう最高値でやっていたんですよね。
それで出力をもっと上げたら患者さんがケガしちゃいますから、それは患者さんの言葉でもできないわけです。

専門職として、リスクの管理をし、毅然とした態度で臨床をすることはとても大切ですよね、というお話でした。

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2018-07-26

ひきこもり経験だって人を救う武器になる

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昨日は雨予報ではなかったのに私の住んでいる地域では結構な雨が降りました。
恵みの雨かと思いきや、気温は多少下がったものの、湿気が増して蒸し暑さが増しました…。
暑さ・湿気に負けずに生きていかねばなりませんね。

さて、本日は「ひきこもり経験だって人を救う武器になる」というお話。

セミナーでもこのブログでも何度か取り上げていますが、私は超短期間(3か月くらい)ですがひきこもりでした。
※ちなみに厚労省の定義では、6か月以上社会とのかかわりがない人をひきこもりというそうです。
※いろいろな定義に当てはめると、広義のひきこもり人口は約70万人なんだとか…多っ!

高校1年生の時、入学から1か月半くらいで高校に行かなくなり、家の自室に引きこもる生活を送りました。
(詳細は割愛しますが、操体法でいうところの‟環境”が原因でした)

母親の「高校は出てくれ」という言葉で、とりあえず転学先の高校を見つけ卒業しましたが、その当時に使ったエネルギーはなかなかのものだったと今でも思います。
当時は世間は夏休みでも、自室でカーテンを閉め切って換気もせず薄暗い部屋でTVゲームばかりやっていました。
高校に入ったばかりでしたから中学の同級生もなかなか会えず、家族以外との社会的な交流というものはほとんどありませんでした。
転学してからもしばらくは人と関わるのが怖くて友達もすぐにはできず、ほとんど会話らしい会話をせずに1日終えることもありました。
(同級生がいい人たちばかりだったので徐々に打ち解けていきましたが)

今の私からは想像もつかないと言われそうですが、これは紛れもない事実です。

(今の私…輩じゃないですよ)

というような経験も治療家になった今では、‟環境”というものは人の肉体・心理に多大な影響を与えるのだ、ということを自身の経験からわかっているので、そういった視点をもって目の前の不調の原因をみていけるので役に立っているな、と思っています。
また、同じような境遇にいる本人、もしくは同じような境遇が身内にいる人が私の目の前に患者さんとしてきた時、私の経験談が「先生のお話にとても勇気付けられました」と言われることもあります。
これもまた、あの時苦しんだ甲斐があったのかも、とも思うわけです。

とは言っても、私は環境を変えることは強制はしませんし(というかできないし)、奨励もしません。
それは本人の意思が尊重されるべきところであるためです。
そのため、勇気を出して環境を変えて改善していった患者さんもいますし、環境を変えずとも心持ちが変わって(腹を括って?)改善していった患者さんもいます(もちろん、すべての方が改善していったわけでもありません。そこは反省点)。

ただ、環境を変える手筈も整い、本人もそうした方が良いと思っているのにも関わらず環境を変えなかったり、また環境を変えても自分を変える努力をしない人には割と厳しめの言葉をかけることはあります。
それとこれとは話が別なので…(この話は完全に余談でしたね)。

人の人生(経験)は十人十色であり、同じものはないのです。
私の経験は誰もが経験するものではないでしょう。
ただ、もしかしたら、あなたにとって普通と思っていた経験も、実は誰かにとっては勇気を与えるものなのかもしれません。
(私のひきこもり経験も考えてみれば当時の自分からすれば起こるべくして起きたことでしたのである意味では‟普通”でした)

人の健康や人生に関わる職業として、自身の経験を最大限に活かしていきましょう、というお話でした。

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2018-07-25

治療家が意外としているミス

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
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このところ1週間に1回は体のどこかを痛めています。
3週間前と2週間前はハムストリングスを(これはまだ継続中)。
先週は右の鎖骨下を(これはスクール生さんの鍼治療で8割方改善)。
そして昨日は左拇趾を痛めました(湿布で炎症は治まりつつあります)。
もう少し自分の体を大事にしたいと思います。

さて、本日は「治療家が意外としているミス」というお話。

臨床において患者さんの体を評価する際や治療の際に患者さん自身に体を動かしてもらうことがあると思います。
その際に口頭で「~してください」と指示をしたり、治療家自身が動いて模倣をしてもらったりすることでしょう。
この模倣をする際、意外とミスが生じやすいです。

と言うのも、何か模倣をしてもらう時には患者さんと治療家は向かい合っていることが多いと思います。

(こんな至近距離で怖い顔ではないでしょうが…)

この向かい合っている状態で、例えば「右手を横から天井に向かってあげてください」と肩関節外転の指示を口頭で出したとします。
そして口頭だけでなく、治療家自身も肩関節外転の動きをするとしたら、あなたは自分のどちらの肩関節を外転するでしょうか?

ここでもしあなたが、自分自身も右肩関節の外転をしてしまった場合、患者さんが混乱する可能性があります。

患者さんから見た場合、患者さんの右側は治療家自身の左側になります。
そのため、治療家は鏡となって「右手を横から天井に向かってあげてください」と言いながら、左肩の外転をするべきでしょう。
この鏡合わせのようにして模倣して指示を出すことをミラーガイドと言います。

今回のことはメラビアンの法則とは少し違うかもしれませんが…個人差はあれど、基本的に人は視覚情報を優位に受け取りやすいです。
※メラビアンの法則…人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった、というもの。

口頭での指示(聴覚情報)と模倣での指示(視覚情報)に矛盾があった場合、患者さんが混乱したり、「先生は右って言っているけど私からみたら左を挙げてるけど私は右手を挙げるべき…?」と瞬間的に不安を覚えたりした場合、体が緊張しやすくなります。

治療家のスタイルによっては治療場面において複雑な動きを要求することはないかもしれません。
今回の肩関節の外転のようなシンプルなものだけで済ませる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、もしあなたが以下のような動きを口頭と模倣で指示するとしたらどうしますか?

(ヨガの鷲のポーズ‟Garudasana”です。最近の私のお気に入り)

まぁ…ここまでやることはないと思いますが(笑)
普段から気をつけている方もいらっしゃると思いますが、もし意識をしていなかった場合は脳トレの一環だと思ってミラーガイドに挑戦してみてください。
わずかなことでも患者さんにとって負担にならないように気をつけていきましょう。

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2018-07-24

上肢に抵抗を加えるコツ

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「本日は5年ぶりくらいに昔の仲間と会ってきます。
SNSがあるので久々な感覚はありませんが、いろいろお互い成長しているはず。
このピカメルが配信される頃にはへべれけかもしれません…」
と、夜でなくて朝にメルマガが配信することを忘れていて書いてしまいました。
まだまだシラフです。

さて、本日は「上肢に抵抗を加えるコツ」というお話。


先日開催されたセミナーで、上肢内外旋というテクニックをお伝えしました。
当会の方法では、前腕の遠位部から患者さんの内旋/外旋に対して抵抗を加えます。
見た目はシンプルなのですが、意外とこのテクニックが苦手な方がおおいようです。

1番おおいお悩みは「うまく止められない」というもの。
そういったお悩みを持つ方の操法を受けていて感じたことがあります。
それは“抵抗を加える部位が違う”ということ。

前腕のどの部位を持つのか、というところがまず重要であると私は思います。
ぜひ、お手持ちの解剖学所やアプリ、骨格標本を見て確認していただきたいと思います。

まず、前腕の遠位部の骨の形状を観察してみてください。

橈骨の辺縁は尖っていて、尺骨の辺縁は丸みがあります。 
そのため、ここで押さえてしまうと皮膚や筋膜をねじってしまって痛みがでます。 
操者も力んでしまってしっかり止められません。
実は、この部位を持ってしまっている方がおおいのです。

次に骨間膜に近い、骨の内側の方を見てみてください。
橈骨も尺骨も尖りや丸みが少なく、割と平坦な印象を受けると思います。
私はここに指をあて、抵抗を加えるようにしています。
平坦な部位に抵抗を加えることで接触面積が大きくなりますし、軟部組織が滑ったり潰したりすることが少なくなります。 

そのため、操者も弱い力で押さえることができるようになります。

実際の臨床では皮膚の上(もしくは服の上)から体を観察しないといけません。
その際、骨や筋肉が透けて見えるように解剖学のイメージを持つことが重要だと私は思います。

ぜひ、触れる部位の隅々までイメージできるように、解剖学と臨床をつなげるようにしてみてください。
私もまた発見がありましたら「宮森の説」としてお伝えしてきます。
本日も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2018-07-23

本を見ながら触れ

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日は横浜に出かけています。
驚くほどに体が動きません…。
やはりセミナーの次の日はお休みにした方が良かったと後悔しております。

さて、本日は「本を見ながら触れ」というお話。

(今日は彼が登場します)

先日のセミナーでは顎関節をテーマにして開催されました。
なかなか学ぶ機会が少ない部位のような気がしますが、基本的にはほかの部位と同じように治療を進めていきます。
ただ、普段触りなれないところや本を読んでいないところは触る際に自信がなかったりイメージがわかなかったりします。

例えば、先日のセミナーでは内側翼突筋を触りました。
本来は口腔内に指を入れて触りますが、今回は顔の表面から下顎角の裏側を触るようにしました。
意外とうまく触れない方がおおかったのがこの部位です。

ここで一度、内側翼突筋の停止部を確認してみましょう。
【内側翼突筋の起始・停止】
起始:蝶形骨翼状突起の後面に有る翼突窩に付着
停止:下顎骨内側面にある翼突筋粗面に付着

ということは、顔の表面から触際は下顎角の内側に指を滑り込ませる必要性があります。
つまり、言うなれば「やや内角を狙い、えぐりこむように打つべし」です。

(わかる人だけわかれば良いです)

このように筋の付着部を確認し、その上でしっかりとその付着部を触れられるように解剖学的なイメージをもってそれを手で表現することが重要だと私は思います。

ぜひ、触診が苦手な部位があったら解剖学の本を開き、イメージをしっかり持って触るようにしてください。


本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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宮森大地

2018-07-22

【症例報告】難聴への頭蓋治療はイマイチだったが、ギックリ<認定インストラクター 鍼灸師たかこ>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日も当会の認定インストラクターによる症例報告です。
本日は鍼灸師たかこさんの症例報告です。
タイトルは『難聴への頭蓋治療はイマイチだったが、ギックリ背中の改善は見られた症例』です。

--------------------------

【症例紹介】
35才、男性


【症状】
・20年来の左耳難聴(若い頃バンドを組んでいて真隣でアンプの爆音が鳴り鼓膜破れた様子)
・介護職従事のため腰痛現れやすく、伝えているセルフケアも限界きたようでギックリ背中のような気配と痛みあり


【評価】
(視診)
・右肩の下がり
(動診)
・右肩外転し辛く、対側よりも腕が耳に近づけられない
・前屈は出来るが後屈は辛い
(触診)
・右背腰部、筋緊張強く左側よりも膨隆している
・頚部を、左右正面それぞれ向いた状態で肩屈曲90度にて三角筋テスト実施、正面向きでの三角筋テストが+、筋力もたない


【状態】
左耳は少ししか聞こえず、聴力検査で毎度要再検査だが、積極的治療はしないスタンス。ジーというセミの鳴き声が少しでも緩和するのであればと頭蓋治療実施
→頭蓋各骨の動きを出し、大脳鎌と小脳テントの動きが大分整ったが、小脳テント右側の硬さが取りきれないまま再度三角筋テスト実施
→ビフォーより耐えられるがまだ腕が落ちてしまう


【操法】
(右上肢から背腰部に連動を出せればと選択)
・右腕内旋

→感覚は良い方なので、内旋のCKCが入ると体幹が動き出す
→患者の意に沿わない動きだが楽しくなるようで笑いが止まらなくなる
→操者は笑いには付き合わないが寄り添い、思う存分動いて良いこと、感情がおさまってきたり、止まりたくなったら止まって良いので気持ち良さを十分に味わってもらう事を伝える


【結果】
(触診)
・右腰部の緊張膨隆が整い、硬さも同程度になる
・正面向きでの三角筋テスト−、筋力耐えられるようになる
(動診)
・右肩外転改善、体幹後屈可動域広がり可動のし辛さもなくなる
(視診)
・右肩の下がりが無くなり、左右肩の高さが揃う

・操法で背中の具合は楽になったようだが、何か背中に心許ない感覚があるようで、不安箇所を確認したところ、小腸経のラインだったため、セルフケアで小腸経の井穴をよく揉むようにしてもらう→その後、背中の不安感は無くなった様子


【考察】
・評価の改善は得られたが、難聴への対応は要改善。もう少ししっかり頭蓋の具合を整えることができたかもしれない。そもそも、操法を先に行ってから頭蓋施術の方が良かったのかもしれない
・操法中に笑いが止まらなくなるという状況に対し、東洋医学での五行では、五志=笑=心なので、心経の流中に沿って操法を通す意識を持って行うと笑う状況により変化があったかもしれない

--------------------------

鍼灸師さんならでは視点で操体法や頭蓋治療を考察してくれていましたね。
診ているのは同じ人の体でも、捉え方次第で治療の可能性が広がりますね。

また来週も認定インストラクターの症例報告をお送りします!
本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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「施術を受けてから痛くなったんですけど…」と言われたら?

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日もセミナーです。
セミナーが終わったら帰って明日は横浜へ。
明後日は新宿へ…ムダに忙しそうですが、すべて自分の都合です。
文句を言わずにしっかりやろうと思います。

さて、本日は「施術を受けてから痛くなったんですけど…」と言われたら?というお話。


一昨日記事にした「まだ痛いんですけど…」と同じく、「施術を受けてから痛くなった」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このときにどう答えるかって結構大事だと私は感じています。
時より分かっているのかどうか知りませんが「好転反応だからそのうち落ち着きますよ」なんて言う治療家さんもいらっしゃるようですが、とある治療院でそういった説明を受けて、どうもおかしいと思って病院に行ったらその治療院で揉まれた部位が骨折していた、なんて患者さんを今、私は担当しています(それは随分と前の話だそうですが)。
何でもかんでも好転反応で片づけちゃいけませんし、実際は患者さんも納得はしません。
※好転反応に対する私の見解はコチラ⇒(クリックすると記事に飛びます)


まず、痛みの感じ方と痛みを感じ始めたタイミングは最低限しっかり確認すべきでしょう。
明らかな炎症所見があった場合、それは施術が原因でケガをしたのかもしれません(施術のスタイルと患者さんの状態にもよりますが)。
具体的には上記したような、揉まれた部位が骨折していた、というパターンです。
この場合は大人しく謝罪し、最悪捕まってください。


ただ、施術でアプローチした部位と違う部分に症状が出ていたり、時間的なラグがあった場合はいろいろ検討すべきです。
「○○さん、それでは痛みが出ている部位と痛みが出たタイミングを一緒に確認させていただいても良いですか?
痛みの部位や出方、痛みが出たタイミングによって、それが施術が原因なのか、ほかのところに原因があるのか検討しないと、本日の施術の方針も変わってきますので、ご協力をお願いします」
と、私は伝えるようにしておりますが、このようにすると大抵は話をしてくださいます。


痛みの出たタイミングが明らかだったり、何らかの動作時に出た場合は、その時の体の動かし方に問題がある場合があります。
その場合は動作を確認して、問題があれば(大抵の場合は問題がある)動作そのものを修正することで痛みが改善します。


タイムラグがあって今まで痛くなかった部位が痛くなった場合は、施術を通して体のバランスが変わって負担のかかる部位が移動した可能性があります。
これは治療家の観察眼のなさと生活指導が足りないため、そこは素直に謝って新しく提案をすべきでしょう。


いろいろ検討した結果、こちらに非があった場合には素直に謝罪すること。
こちらに非がなく、患者さんの日常生活に問題があった場合、修正案を提示すること。
とにかく、ちゃんとひとつひとつの可能性を検討するのが大切だと私は思います。
「好転反応」という言葉を免罪符のように使わないように気を付けてください。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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2018-07-21

K positionの声かけ

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本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

関西は暑いですね…湿気がある気がします。
なんでも8日連続の猛暑日だとか…。
言いたくないけど「暑い」しか出てこない今日この頃、セミナー頑張ってきます。

さて、本日は「K positionの声かけ」です。


先週のスクールでスクール生さんに「こんな風に声かけしてますよ」と言ったら“目から鱗”な顔をしてました。
同じ動きだとしても、表現を変えるだけで伝わることもありますので試してみてください。
(久々に動画です)





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2018-07-20

「まだ痛いんですけど…」と言われたらどうしてますか?

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今日から3日間大阪です。
連日予想最低気温が28℃だそうで…
セミナーを終えたら寄り道せずにホテルに直帰します。
融けてスライムにならないように気を付けます(何を言ってるのかわからないのは暑さのせいです)

さて、本日は「まだ痛いんですけど…」と言われたら、というお話。

(なんとも丁度いい画像を見つけました…)

治療家である以上は、患者さんの訴え・悩みを解決するのが仕事です。
タイトルは痛みを例にしましたが、コリでも痺れでも冷えでもなんでも良いです。
「まだ○○なんですけど…」と治療家ならば言われた経験はあると思います。

このときにどんな対応をするかでその後の関係性はかなり変わるように思います。
私たちセラピストスキルアップ実践会では
・症状にフォーカスしない
・動きやすさなどを比較する
・さっきと比べてどうかを聞く

と言ったことをお伝えしています。
また、事前にしっかりと説明をすることも大事だとも代表の中村光太郎やほかの講師も伝えてきました。

しかし、それでも臨床でうまくいかない方も多いことでしょう。
しっかり説明したのに「先生、まだ痛いんですけど…」と言われた。
その場では取り繕っても納得してくれなかった、リピートが取れなかった、キャンセルの電話がきた…そんなことはないでしょうか?

そりゃあそうでしょう。
だって、99%の患者さんはその場で問題を解決してほしいのですから。
(時には字を大きくしてみます)

いくら事前に説明を受けて、一度納得しても期待値を越えなければ「まだ痛いんです…」と言いたくなります。
私も今、ハムストリングスを痛めていて、これはすぐに良くならないものだとわかっていても治療を受けたら「もうちょいなんとかなりませんか…」と言うと思います(すんごい面倒な患者です)。

こんな時、私はこんな風に答えるようにしています。
「そうですか、まだ痛いんですね。
もっと良くしたいというお気持ちは分かりますし、僕も良くなってほしいです。
ただ、申し訳ありませんが、僕が今日できることはここまでです。

今日やったことは~~で、それは効果があるようでした。
そう考えると、○○さんには××などをしていただくとより良くなるということが考えられます。
その上で、またお体を診させていただいて、他にも問題があったらより良くする方法を考えますし、違う治療を提供していきます。

僕は今、こんな風に考えていて、○○さんに健康な体を手に入れて目標を達成してほしいと思ってます。
今日はここまでですが、これからも一緒に頑張っていただけますか?」


これはあくまで例ですが、この受け答えは今のところ効果があるようです。

おそらく多くの治療家さんは「まだ痛い」という言葉を聞くと「もっと良くしてよ」「もう少しやってよ」と言っているように聞こえるのではないでしょうか?
まぁそれもあるのですが、実際はそれだけでなくてただの現状報告であったり、自分の体の状態をしっかり伝えなければ!という想いの表れだったりします。
なので、実は焦る必要もないのです。

・しっかりと現状を伝える
・より良くしていくための提案をする
・二人三脚であるという想いを伝える

この3つを伝えると、だいたいの方には私は伝わると思います。

焦りは患者さんに伝わります。
同時に、真摯な想いも患者さんに伝わります。
ぜひ、焦らず、自分の想いや考えを患者さんに伝えてみてください。


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2018-07-19

患者さんと喧嘩しました

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気が付けば明日から大阪です。
関西方面は私の住む神奈川より暑そうですね。
融けないように気を付けないと…。

さて、本日は「患者さんと喧嘩しました」というお話です。

※殴り合いはしてません、念のため

昨日、患者さんと軽い口論をしました。
このクソ暑い季節なので、多少のモチベーション低下は患者さんによっては見られます。
昨日きた患者さんは玄関をあけると「私ってこなくちゃダメなの?」と開口一番言ったのです。
あまり気分は良くなかったですが、私も30になったので話を聞く余裕はありますので話を聞くことにしました。

かいつまんで話を聞くと…
・通っても自主トレを続ける気力もない
・そもそも良くなっているのかがわからない
・とにかくスッキリさせてほしい
とのこと。

何とも自分勝手な言い分なのですが、患者さんは往々にして自分勝手なので
・ここにきた当初の目的はなんだったのか?
・その目的は変わっていないのか?
・スッキリとはどういったことをさすのか?
を順番に聞いていきました。

この方は膝の痛みを訴えて当院にいらして、階段の昇り降りがスムーズでないことが悩みでした。
ご自宅の構造上、1日に何回も昇り降りをしないといけないため、困っていました。
昨日の段階で3回目の来院でしたが、階段の昇り降りを聞くと「楽になっている」とのこと。
この段階で「体は良くなっていますよね?」と聞くと、「確かにそうね」とのこと。

「では、今のお悩みは何ですか?」と聞くと、「それはよく分からない。スッキリしたい」とのこと。
「では、どんな変化があったら、スッキリしたと感じますか?」と聞くと、「それは私にもわからない」とのこと。
患者さんは往々にして自分勝手なものですが、これはさすがに自分勝手すぎるな、と私も少々イラっとしてしまいました。
「その答えがあなたの中にないのはおかしいでしょう。それはあなたにしか分かり得ないことですよ」とついつい私も強めの語調で言ってしまいました。
「分からないのだから仕方ないでしょう!」と患者さんも少し強めの語調で返されました(これはまぁ当然のこと)。

5分程問答があった後、分かったことは
・とにかくマッサージをしてほしい
・歩くときに足が重いから何とかしたい
ということでした。

(だったら初めからそう言えよ)という言葉は飲み込んで
・僕なりのマッサージ方法で行うこと
・歩きやすさに注目していくこと
をお伝えして施術に入りました。

筋硬結のリリースを行い、操法を通した結果、本人曰く「スッキリして歩きやすい!」とのことでした(笑顔でしたよ、ちゃんと)。
また、この方は母親の介護と認知症の入り始めた旦那さんの通院の付き添いなどがあり、ストレスフルな生活を送っておられるので、すこしイライラしていたことも見受けられましたが、そのはけ口に私はなっていたのかもしれません。

あまり感情的になるのは良くないですが、結果的には新たな目的も見つかり、この方の喜ぶ施術方法も見つかったので、結果オーライとします。
これを「向き合う」というのかどうかは分かりませんが、何かの参考にしていていただければ幸いです。


本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。

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2018-07-18

【反省】準備不足は人の迷惑になる

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本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

最近動画を挙げるときまって低評価がつきます。
私の動画なんて再生回数100いくかどうかなのに低評価なんて…
叱咤激励と考えて精進します!

さて、本日は私の反省です。
準備不足は人の迷惑になるというお話。


私は今習い事を週に1回言っているのですが、毎週何かしらの宿題が出るのです。
単純に知識をつけるだけのものであれば、私だけの問題なので(良くはないけど)良いのですが、昨日はペアを組んでその課題に取り組む時間がありました。
体に関することなので知識を使ってアドリブで多少切り抜けることはできましたが、それでもプロと呼べるレベルではありませんでした。

この時に感じたことは「自分が準備を怠ったせいで、ペアの方に迷惑をかけてしまった」ということでした。

私もセミナーをやる時には毎回話す内容や実技の内容を振り返りますし、関連部位の解剖学を見直します。
臨床でも症状にとらわれないと言っても局所的な解剖学や運動学は見直します。
それと同じように、習い事の宿題や課題を通して予習・復習をするべきだったのに、忙しさを言い訳にしてしなかったのです。

いやぁ、久々に本当に反省しました。

これをお読みのあなたも同じような経験はありませんか?
・宿題や課題をついつい前日までやらなかった
・必要な持ち物を持ってこなかった
・カルテの記入を翌日まで持ち越してしまった
ちなみに私がよく感じる治療家の準備不足としては、セミナーに動きやすい服装でこないこと、です。
これは本当にペアの方に迷惑をかけてしまうのでやめてくださいね。

日々を丁寧に、準備を怠らずに生きねば、と思い直しました。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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2018-07-17

受講生さんからよくされる残念な質問

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

気が付けば今週末にはセミナーです。
なんだか日々が過ぎ去るのが早い気がします。
小学生の6年間は長かったのに、20代後半からの数年は本当に早い…。
30代もあっという間なのでは、と冷や冷やしております。

さて、本日は「受講生さんからよくされる残念な質問」というお話。

※これは本当によく聞かれる質問でもあります。

本当に細かいところは書籍を読んでいただきたいのですが、まず簡単にまとめます。
操体法の目的は、体の歪みを正すことです。
その歪みの正し方として、おおまかに3つあります。
1.気持ちいい方に体を動かす
2.楽な方に体を動かす
3.痛みから逃れるように体を動かす

※この3つは厳密には違いますので、分からない方は考えてください。

この原理原則だけを聞いて「あ、楽をすればいいのか」と理解する人がいるようです。
そしてよくある質問がコチラ↓
「じゃあ、猫背の人は猫背が楽なのだから、猫背のままでいいんですか?でもそうすると、肩こりや腰痛が出てしまいますが…」

残念ですが、この質問をする方はまず日本語を学んだ方が良いと思います。
操体法の歪みの正し方をもう一度思い出してみてください。
1~3のすべてにおいて、「体を動かす」というワードが出てきます。
「楽な位置に体を保つ」なんて出てきていませんよね。

普通に考えて、猫背であれば前方頭位になって首や肩回りの筋緊張があがります。
背中も丸くなりますから、腰部の筋群にも負担がかかるでしょう。
体にとって「楽」でないことは確実ですよね。

私がセミナー講師になって早2年半ほど…たくさんこの質問を受けました。
「快と楽は違うので…」と小難しく答えていたのですが、そもそも操体法の歪みの正し方として「体を動かす」ことが前提になっています。
くれぐれも患者さんに「楽すればいいんですよー」なんて言わないでくださいね。
間違いなく、堕落しますので…。

表面的な言葉だけをすくいとって、治療家も堕落しないことを願って今回のピカメルを書きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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2018-07-16

感覚は自分で掴むしかない

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本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。


「生きてるだけで暑い」が最近の合言葉になってきてます。
昨日スクールで疲れて家に帰ってすぐに寝ていたら夜中にノドがカラカラになって起きました。
本当にみなさんもお気を付けください。

さて、本日は「感覚は自分で掴むしかない」というお話。


感覚というといわゆる五感のイメージだと思います。
触覚・味覚・視覚・聴覚・嗅覚ですね。
ただ、実際にはもっと複雑です。

治療テクニックでもボディワークでもスポーツ動作でも、上手くなるにはそれ特有の感覚を掴む必要があります(これをコツを掴むとも言います)。
例えば、こういったこともコツを掴めばできるようになります(私はまだまだ甘いと思っていますが…食事中の方はご注意を)。


これを先日のスクールで講師の七戸と谷口に「どうやってやるのか?」と聞かれました。
そこで私は「床を手で押せばいいんだよ」と答えました。
2人は「普段理論的なこと言う人が結局は感覚で言ってる!」と笑いながら言っていました。

とは言っても、最後はそうなります。
自転車に乗れない方に、自転車に乗れる感覚をどう伝えるか?と言ったら、やはり限界があります。
最終的な感覚は自分で掴むしかないのです。

感覚を掴むための近道はいろいろありますが、反復練習という泥臭いプロセスはどちらにしても必要です。
地道に頑張っていきましょう。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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2018-07-15

【症例報告】足関節捻挫に対する骨操法でのアプローチ<認定インストラクター NISHINA>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

さて、本日も当会の認定インストラクターによる症例報告です。
岐阜のNISHINAによる症例報告。
「足関節捻挫に対する骨操法でのアプローチ」です。

--------------------------
〈症状〉
足関節内側の捻挫の為、しゃがみこむ動作や爪先立ちを行う際に足関節の内側に引っかかるような痛みあり


〈治療アプローチ〉
中足骨から足関節、下腿へと繋げていくイメージで一本一本に中足骨から中枢に向け圧を加え、どの指からやられるのがいい感じがするかを丁寧に聞き取る。
今回は第4指からがいい感じがするとのことで4指から実施
次に足関節にダイレクトに骨操法を行う。
ここでも一つ一つの方向で1番いい感じを聞き取りして進めていく。


〈結果〉
しゃがみこむ動作、爪先立ち共に引っかかるような痛みは軽減され、動きもスムーズになり、動きやすくいい感じです!とのこと


<考察>
一つ一つの刺激に対してどの刺激が1番「気持ちいい、いい感じ」なのかを手間はかかるが丁寧に聞き取りをすることがより質の高い治療へと繋がっていく事を改めて確認する事が出来ました。

--------------------------

以上、認定インストラクターNISHINAによる症例報告でした。
丁寧に丁寧に患者さんの感覚によりそっていく大切さが伝わってきましたね。


また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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“ベクトルを合わせる”の本当の意味

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実はまだお尻から太ももにかけてが痛いのですが、やはり筋の部分断裂があるっぽいです。
なので、昨日家に帰って毛をそってテープを貼っています。
早くに良くなるように安静にして祈るばかりです…。


さて、本日は「“ベクトルを合わせる”の本当の意味」というお話。

(ちなみに私は全然理系ではなく、高校時代は小説ばかり読んでいました)

操体法では患者さんの動いてもらい、それに対して抵抗を加えます。
単純に抵抗を加える(力ずくで押さえるイメージ)のでなく、しっかりとベクトルを合わせるの(最小限の力で押さえるイメージ)が大事です。
この“ベクトルを合わせる”という言葉、(たぶん)私が考えたものなのですが、割と多くの方がしっかりイメージできていないことがわかりました。

例えば、つま先上げという操法の場合です。
これは足関節の背屈運動を患者さんにしてもらい、それに対して抵抗を加えます。
そう考えれば、主には矢状面上の運動ということになります。


ただ、ご存知の通り、足関節の動きというのはかなり複雑です。
足関節運動の言葉はしっかり定義されていませんが、上の画像を参考にすると…
・背屈‐底屈
・内転‐外転
・内返し‐外返し
・回外‐回内
↑これだけの動きが足関節では生じます。

患者さんの足関節の状態によっては、背屈運動をしてもらっても、実際には内転・外転や内返し・外返し、回内・回外の動きが同時に生じます。
そうなると、ただ単純に背屈運動に対する底屈方向への抵抗だけでなく、同時に生じた内外転、内外反の動きに対しても抵抗を加えないと、“ベクトルを合わせた抵抗”にはならないのです。

つまり、常に空間上を患者さんの体節がどのように動いているのか、3次元で観察しないといけないということです。

わずか9文字の“ベクトルを合わせる”という言葉。
それはかなり要約した言葉であることを私自身も実感したと同時に、しっかり伝わっていなかったのだと感じました(今回のスクールで)。

抵抗を加えるような治療法やアプローチをしている方は、よ~~~~く患者さんの体節の動きを観察してみてください。
それだけでもきっと結果が変わってくるはずです。


本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2018-07-14

宮森の考える適切な声かけ

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。


どうやらこれから連日暑くなるようですね。
ところによっては予想最高気温が39℃!
熱中症に注意して、冷房を適切に使用して、できることなら何もしない方がいいかもですね…。


さて、本日は「宮森の考える適切な声かけ」というお話です。


私たちがお伝えしている操体法では、声かけも治療の結果を左右する重要なファクターです。
重要であるが故にむずかしく、奥が深いと感じています。

私がセミナーやスクールなどで操法を受けている時にこんな声かけをされます。
「腰や背中、肩につながって~、気持ちいい感じがなくなったら力を抜きましょ~」
操体法を知らない人からしたらなんだこれ?って感じですよね。
実際、患者さんもこれを言われてもわからないはずです。
本日は操体法の場面で、私の思う適切な声かけについてまとめたいと思います。


STEP1:まずは何をするか言え!
操体法においてもどんな動きをするのか、患者さんに指示を出していないことがおおいです。
患者さんに迷いがあれば、それだけで患者さんは自分自身の体の中で生まれる感覚について注意散漫になります。
まず、一緒に動きを確認することも必要だと思います。

STEP2:何をどの順序でやるのかを言え!
STEP1で伝えたもの(動き)を、どのような順番で行うのかを伝えます。
例えば、つま先あげという操法では「踵をふみこみながら」という声かけがおおく使われますが、これがあるとないとでは患者さんの動きが違ってきます。
1.踵をふみこむ
2.つま先をあげる
3.殿部や背部に筋収縮が入る ※3は個人差あり
これを指示してその通りに言ってるのかどうかの確認をするのがスムーズだと思います。

STEP3:意識する場所を伝えろ!
動きの確認と詳細を伝えたら、実践を通してどこを意識するのかを伝えます。
基本的には操法を通している場所から遠位に向かって意識づけをしていきますが、それがどこまで知覚できるのかを確認します。
ここで、患者さんによっては遠位部を知覚できない場合もあるので、その場合は否定せずに続けます。

STEP4:感覚の確認をしろ!
意識づけができたら、感覚の確認をします。
気持ち良いのか、伸びる感じなのか、力が入る感じなのか…
その感覚に合わせた声かけをしないでいると、ギャップが生じてしまって治療結果が変わってしまいます。


と、ここで冒頭でお伝えした声かけは…
「腰や背中、肩につながって~、気持ちいい感じがなくなったら力を抜きましょ~」
問題点1:どこまで知覚できているかを確認できていない
問題点2:感覚の確認ができていない
このような問題点が挙げられます。
この2点がギャップがあると、非常にもったいないことになってしまいます。

声かけはこだわりすぎれば伝わらなくなってしまいます。
ただ適当にしすぎても伝わらなくなってしまいます。
患者さんに伝わる最低限の言葉で、感覚の共有をできるような声かけを目指していきましょう。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

2018-07-13

治りが悪い人で見るべき血液検査の数値

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。


久々にセルフでカラーセラピーをやりました。
その都度気になる色を選んでいくのですが、以前にやったものとは違う色を選んでいました。
当然、色からくるメッセージも異なりました。
いろいろ変化をするらしいです…ワクワクしますね。


さて、本日は「治りが悪い人で見るべき血液検査の数値」というお話。


私は患者さんが人間ドックや健康診断などを受けると「結果見せてくださいね」とお伝えしています。
問題がない、と医学的に判断されても不調を抱える人もいるわけで絶対的な精度があるわけでないのが今の医療技術の現状だと思います。
ただ、私はある値には注目するようにしています。

その値というのがCRP(C-反応性タンパク)です。

CRP値はおもに急性炎症があるかどうかの目安に使われます。
体に炎症が起こると、肝臓からいくつかのタンパク質が作られて血液に乗って巡りますが、その中のタンパク質のひとつとしてCRPがあります。
急性炎症があると、このCRPがガツンと上がるわけです。

CRPは
・0.30㎎/dl以下が基準範囲
・0.31~0.99㎎/dlが要注意
・1.00㎎/dl以上が異常
とされています。

ただし、食習慣やストレスなどによって炎症が慢性化していると、体の回復が遅くなりやすいのは想像に難くないと思います。
実際、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)は1999年から高感度CRP測定法を用いて、慢性炎症である動脈硬化の指標として承認しており、具体的にはCRP値が0.20㎎/dl以上になると、冠動脈疾患のリスクが高いとしています。
基準範囲内であるにも関わらず、0.20㎎/dl以上で冠動脈疾患のリスクが高くなるのです。
CRP値は0に近ければ近いほど良いということになりますね。

CRPはあくまで目安でしかありませんが、その方にとってどんなストレス(物理的、化学的、心理・社会的)がかかって、体の細胞・組織・器官に慢性的な炎症を起こしているのか?を考えるきっかけにはなると思います。
だいたいは生活習慣の中に問題は隠れていますので、運動や食事、心理的な部分を聞き出していくと良いと思います。


本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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