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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
本日も当会の認定インストラクターによる症例報告です。
本日は鍼灸師たかこさんの症例報告です。
タイトルは『難聴への頭蓋治療はイマイチだったが、ギックリ背中の改善は見られた症例』です。
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【症例紹介】
35才、男性
【症状】
・20年来の左耳難聴(若い頃バンドを組んでいて真隣でアンプの爆音が鳴り鼓膜破れた様子)
・介護職従事のため腰痛現れやすく、伝えているセルフケアも限界きたようでギックリ背中のような気配と痛みあり
【評価】
(視診)
・右肩の下がり
(動診)
・右肩外転し辛く、対側よりも腕が耳に近づけられない
・前屈は出来るが後屈は辛い
(触診)
・右背腰部、筋緊張強く左側よりも膨隆している
・頚部を、左右正面それぞれ向いた状態で肩屈曲90度にて三角筋テスト実施、正面向きでの三角筋テストが+、筋力もたない
【状態】
左耳は少ししか聞こえず、聴力検査で毎度要再検査だが、積極的治療はしないスタンス。ジーというセミの鳴き声が少しでも緩和するのであればと頭蓋治療実施
→頭蓋各骨の動きを出し、大脳鎌と小脳テントの動きが大分整ったが、小脳テント右側の硬さが取りきれないまま再度三角筋テスト実施
→ビフォーより耐えられるがまだ腕が落ちてしまう
【操法】
(右上肢から背腰部に連動を出せればと選択)
・右腕内旋
→感覚は良い方なので、内旋のCKCが入ると体幹が動き出す
→患者の意に沿わない動きだが楽しくなるようで笑いが止まらなくなる
→操者は笑いには付き合わないが寄り添い、思う存分動いて良いこと、感情がおさまってきたり、止まりたくなったら止まって良いので気持ち良さを十分に味わってもらう事を伝える
【結果】
(触診)
・右腰部の緊張膨隆が整い、硬さも同程度になる
・正面向きでの三角筋テスト−、筋力耐えられるようになる
(動診)
・右肩外転改善、体幹後屈可動域広がり可動のし辛さもなくなる
(視診)
・右肩の下がりが無くなり、左右肩の高さが揃う
・操法で背中の具合は楽になったようだが、何か背中に心許ない感覚があるようで、不安箇所を確認したところ、小腸経のラインだったため、セルフケアで小腸経の井穴をよく揉むようにしてもらう→その後、背中の不安感は無くなった様子
【考察】
・評価の改善は得られたが、難聴への対応は要改善。もう少ししっかり頭蓋の具合を整えることができたかもしれない。そもそも、操法を先に行ってから頭蓋施術の方が良かったのかもしれない
・操法中に笑いが止まらなくなるという状況に対し、東洋医学での五行では、五志=笑=心なので、心経の流中に沿って操法を通す意識を持って行うと笑う状況により変化があったかもしれない
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鍼灸師さんならでは視点で操体法や頭蓋治療を考察してくれていましたね。
診ているのは同じ人の体でも、捉え方次第で治療の可能性が広がりますね。
また来週も認定インストラクターの症例報告をお送りします!
本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。
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