2019-03-30

なんでこれが載ってない本が多いのだろう?-筋の弛緩について-

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

3月も終わりに近づいておりますね。
少々スッキリした心持ちです(詳細は明日)。

さて、本日は「なんでこれが載ってない本が多いのだろう?-筋の弛緩について-」というお話。

生理学の本を読むと、筋収縮のメカニズムって必ず載っています。
知識のある方は上の図をみるだけでお分かりになると思いますが
1.神経の興奮が筋の細胞膜に伝わる
2.活動電位が筋小胞体に伝わる
3.筋小胞体のカルシウムチャネルが開いてカルシウムイオンが放出される
4.カルシウムイオンがトロポニンに結合する
5.ミオシンとアクチンが結合し、ミオシンがアクチンを引き寄せる
と、大ざっぱにはこんな感じですよね。

「なるほど、筋収縮にはカルシウムが必要なんだね!」ということがわかるのですが、収縮しっぱなしって良くないわけです。
臨床で良くあるのが筋攣縮と言われるもの。

要は「先生!足が攣りましたー!」っていう、こむら返りのアレ。
実際には筋だけじゃなくて、大脳の活動レベルとかいろいろあるのでしょうけど筋弛緩のメカニズムって意外と載っていない生理学の本がおおいんです(本当の弛緩って覚醒レベルにも影響されるので、筋収縮の程度を弱めるって捉えた方が良いのでしょうか)。

ところで人体においてミネラルはペアになっていることが多いです。
ナトリウムとカリウムは生理学の基本ですし、亜鉛と銅もペアになっています。
「じゃあカルシウムは?」っていうと、マグネシウムなんですね。

筋収縮が生じた後、筋細胞内で増えたカルシウムを回収しないといけません(カルシウムポンプ)。
その際に使われるのがマグネシウムです。
繰り返しになりますが、意外とこれって生理学の本に書かれていないことも多く、栄養学や生化学、運動生理学の本に書かれていることが多いです。

あと筋収縮の際はカルシウムチャネルなので、活動電位が生じてしまいさえすれば、濃度勾配に従ってカルシウムイオンが放出されるのでエネルギー(ATP)は消費しません(活動電位が生じる時点で消費してはいるんですが)。
筋が弛緩する際はカルシウムポンプなので、濃度勾配に逆らってカルシウムとマグネシウムを交換するこのポンプが働くためにはエネルギー(ATP)を使います。
どちらにしてもATPは使用されるわけですが、要は筋が攣るという状態1つを取ってみても、筋への血液の供給と排出の問題や栄養状態の問題も考えられるってことです。
栄養状態を整えると生理痛が解消するのも、子宮平滑筋の収縮状態が変わるからかもしれません。

そういえば便秘薬で酸化マグネシウムが使われますね。

(依存性の高いアントラキノン系下剤を使う前に試したいところ)
マグネシウムは体内で吸収されにくく、水を集めやすい物質に変化し、水分を集めて便を軟らかくする作用があります。
そうして腸の内容物が水分で膨張することで腸管を刺激して排便が促されやすくなるという作用もあります。
なので、大量に摂ると下痢する人もあらわれます(オススメするなら下痢or便秘の原因を突き止めてからが良いでしょう)。

こんな感じで身近なことを身近なものでお伝えすると食事の大切さを理解していくれる方も多いように思います。
何かの参考にしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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