2019-03-19

患者さんは自分の悩みをわかっていない

------------------------------
【申込期限は4月末日まで】
大阪スクール 残り2席
http://bit.ly/2qZiQLw

最後の内臓・頭蓋治療セミナー in 大阪
http://bit.ly/2TWKupg
------------------------------

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

私の母親が地域の健康教室に行ってるのですが、かなりズッコケるような内容らしいです。
元理学療法士がこういう場所に参加してくる時代ですね。
運動指導する人も知識をしっかりと結び付けられないといけませんね。

さて、本日は「患者さんは自分の悩みをわかっていない」というお話。

春になると不調を訴える方も増えてきます。
先日も肩こりに腰痛に…と新規の方がいらっしゃいました。
ところで、新規の方にどのようなお話を聞いてらっしゃるでしょうか?
私は最低限
1.今の症状の状態
2.今の症状があるために何が困っているか?

この2つは必ず聞くようにしています。

ところがどっこい、2を答えられない方が実は多いのです。
例えば、そんな方はこう答えます
1.肩こりが5年くらい前からあります
2.肩こりがあって困っています
これって答えになっていないのをお分かりになりますでしょうか?

確かに、肩こりがあれば憂うつになるでしょう。
ただ、その結果何に困っているのかが明確にならないとゴールも明確になりません。
「肩こりがひどくて仕事に集中できない」ならば仕事のハカドリ加減も目安になります。
「肩こりが悪化して家事ができない」ならば家事中の気分も目安になります。
単に「肩こりが…」だと、それこそ症状が軽減しても満足できない人もいます。

先日も繰り返し質問をしても「いや、だから肩こりがひどいんですって」と言う方がいらっしゃいました。
そこでこんな会話をしてみました…

『なるほど…では、肩こりがひどくなるときはどんな時ですか?』
「家で料理したり、裁縫したりしていると、もっとひどくなるわね」
『じゃあ料理も裁縫もしなければ良いんじゃないですか?』
「え?」
『肩こりがひどくて困ってるのなら、ひどくならないようにすれば良いでしょう』
「いやいや、料理はともかく、裁縫は趣味だから続けたいのよ」
『なるほど、つまり〇〇さんは肩こりが趣味の裁縫がスムーズにできないのが嫌なんですね?』
「そうね、そういうことになるわね」
『では肩こりの改善として、具体的には裁縫の時に肩こりを感じにくくなればより良いということでよろしいですか?』
「そうね、裁縫の時にイライラしたくないからそうしたいわ」

このような形で
1.悪化する瞬間を具体的に聞く
2.今より悪化したらどんな不具合が出るか想像する
3.改善したらどんなことができるか具体的に想像する

こういったことを聞いていくと、より具体的な目標が出てきたりします。
これができないと一生、症状を追いかけることになります。

ちなみにこの方には『料理は家族に任せれば良いんじゃないですか』と冗談半分に提案したら「そうね、そうするわ」と言っていました。
次回の来院時に「先生、料理しない!って家族に宣言したら家事をみんなが分担して手伝ってくれるようになって体がうんと楽よ。言ってみるものね」と笑いながら報告してくれました。

患者さんは意外と自分の悩みをわかっていないことが多いです。
必ず明確化して施術に臨むようにしていきましょう。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

◆認定インストラクターによる症例報告は以下からチェック!!(毎週土曜更新)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://bit.ly/2OXOGDb

◆セラピストスキルアップ実践会のブログ更新情報はコチラから
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓




◆こっそりやっている…宮森個人のLINE@はコチラ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
友だち追加

セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

0 件のコメント:

コメントを投稿