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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
台風がすごかったようですね。
私の住む神奈川でも家が揺れるくらい風がすごかったです。
午前中に仕事を終わらせ、明日からのセミナーで大阪に向かいます。
さて、本日はよくある会話シリーズ(?)
「さっきと比べてどうですか?」「よくわからないですね…」←と言われたら、というお話。
(会話が成り立たないことってよくあります)
治療場面にて、治療の前後を比較しようとして「さっきと比べてどうですか?」と聞くことはよくあると思います。
明らかに変化があれば良いですが、患者さんによっては「変わってるのかな…う~ん…よく分からないですね…」と言われることもあると思います。
それで焦ってなんちゃってマッサージで誤魔化す…なんてことをしたこともある方も多いはず。
実はこれ、ちょっとした落とし穴があるのです(私もつい先日、反省しました)。
それは…質問が抽象的すぎるということ。
いくら説明をしたところで、ほとんどの患者さんは自分の症状にフォーカスします。
○○が痛い、△△関節が曲がらない・伸びない、□□が痺れている…
この部分の意識を変えないことにはBefore Afterも共有しにくいです。
これは私の反省ですが…先日、首のコリを訴える方がいらっしゃいました。
その方は首の回旋をすると、回旋側とは反対の筋のハリもあり、可動域の制限も見受けられました。
そこで、上肢からの調整を行い、見た目では首の回旋可動域の改善が見受けられました。
そこで例の質問をしたわけです。
「さっきと比べていかがですか?変化は感じられますか?」
「え…う~ん…ちょっと、よくわからないです…」
おや~?と思い、質問を続けました。
「あら、そうですか。さっきと首を回した時と感覚は違いますか?」
「ん~…あんまり変わらないですね…」
「首を回した時の筋肉のハリとか、回せる角度とかはいかがですか?」
「あ!それはもう全然問題ないですよ!ただコリはありますね」
…はい、何となくわかりますでしょうか。
患者さんは元からある筋のコリにフォーカスし、私は動かした時の筋のハリにフォーカスしていました。
フォーカスしている点が違うのですから、そりゃ話がかみ合わないのも当然ですよね。
(まさにこんな感じでしょうか)
なのでBefore Afterを聞く際にも
・どこに注目してほしいのか?
・注目した点は変化があったのか?
これらを具体的に伝えておくべきだと思います。
極力、言葉は少なく簡潔にした方が良いと思いますが、その中でも必要最低限度のコミュニケーションが取れるように、患者さんの反応を見ながら治療を進められると良いのだ、と改めて私も学びました。
どうも患者さんと会話がかみ合わないな、成立しないな、と思うことがあったら、より会話の内容を詳細にしてみると良いかもしれません。
本日もブログをお読みいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。
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