2019-02-09

【症例報告】圧迫骨折に対する内臓アプローチ<認定インストラクター シマムー>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はシマムーによる症例報告。
「圧迫骨折に対する内臓アプローチ」です。

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【症例紹介】
基本情報
・80代女性
・第1腰椎圧迫骨折

主訴
・ベッドからの起き上がりや座っている際の患部の痛み
・胃のむかつき
・食欲不振


【評価】
問診、視診
・圧迫骨折は今回が初受傷とのことだが、円背が目立つ
・元々便秘傾向であり、入院してから排便コントロールがうまくいってない

触診
・背骨沿いの筋肉の緊張が高く、腹部の筋肉は短縮しており柔軟性低下
・呼吸も胸郭、横隔膜ともに動きが乏しく浅い


【考察】
1.入院による安静臥床と患部の痛みにより、体幹屈曲して円背を強める。背骨を支える筋群が常に緊張を強いられ、筋硬結を生じて腰背部痛増強。
2.円背による腹部圧迫から胃が食道へ上がる事や便秘によりS状結腸からの胃部圧迫で胃のむかつき、食欲不振に繋がっている。


【治療】
食事もあまり取れておらず、痛みも強かったため、コンディションを整える事を優先し内臓アプローチを選択。

1.大腸に対するアプローチと水を飲む指導で排泄機能の向上
2.胃、小腸に対するアプローチで胃酸を抑えることや消化吸収の底上げ
3.肺に対するアプローチで深呼吸を促し、副交感神経優位、胸郭や横隔膜の刺激で腹腔内アライメントを整える意識で施術

患者さんへのタスクとして、1日最低1回ベッドの上で伸びをすること(伸びて気持ち良いなーと感じる程度)を伝える


【結果】
最初に胃のむかつきが少しずつ軽減され、食事も少しずつ摂取可能になる。
続いて排便も少しずつコントロール出来るようになった事で、体動に対する意欲が出てくる。
体幹伸展させる機会が増えた事で、腰背部の疼痛も軽減させる事に繋がった。

診断名だけに捉われず、問診や情報収集をして患者さんの症状を明確にする事が大切だと再認識した症例でした!
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先週に引き続き、内臓へのアプローチで結果を出した症例報告でした。
技術を直接伝えている身としては嬉しい限りです。

個人的な経験になりますが、私は整形外科に勤務していたのでその際には疾患名に捉われたアプローチをしていました。
もちろん、疾患ごとの特徴やリスクを知っておくことは重要ですが、症状やお悩みの背景にあるものに想いを馳せ、そこに対してもアプローチができるとまた違った反応が見られることがあります。
今回の症例報告でも同様のことが言えると思いますので、少しでも視野を広げるお手伝いができれば幸いです。

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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