2019-02-16

【症例報告】テニス肘の患者さんで見るべきポイントとは?<認定インストラクター すったけ>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はすったけによる症例報告。
「テニス肘の患者さんで見るべきポイントとは?」です。

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【症例紹介】
現病歴
・病院で左テニス肘の診断を受け、半年間電気と湿布で通院したものの、改善が見られなかったため来院。

症状
・動作としてはシャツの首元のボタンをしめる時に手首を捻ると肘の外側が痛い。
・ひげを剃る動作でも痛い
→どちらも前腕の回外動作


【評価】
視診
・肩の高さなどは問題なし、肩の内巻き具合が気になる。

触診
・右前腕がパンパンに張っている。
・左前腕は痛みからか使わないようにしているようで、上腕がガチガチに固くなっている。
・鎖骨下は硬さ、痛みはない。
・その他、左の棘下筋と小円筋に硬結を認める。

動診
・首や肩の上がりなどは問題なし。


【圧痛アプローチ】
1.左上腕がガチガチだったのと、触ってたら「そこそこ!」と痛い場所があったので、少しコリコリ触ってみる
→特にやわらぐ様子もない。

2.鎖骨下をもう一度触診し、圧痛のポイントを探す
→特にない。

3.前腕は特に気にならない。

4.水かきはそんなでもない。


【再評価と再アプローチ】
まずは自分でボタンの動作とひげ剃り動作をしてみて確認してみる。
→前腕回外に伴い、上腕骨が外旋することを確認。

先ほど硬結を確認した左の棘下筋と小円筋(肩関節外旋筋)を押圧する。
→痛みを感じる。
→その後で上腕を触ると緩みを確認。

動作の再確認
→痛みはほとんどない。

その後、操法として上肢の内外旋を選択しようかと考えたが、肩甲骨の動きを出したいのと初診だったため、Kポジを選択。
→痛みは10から1に軽減し、動作時痛もほぼなし。


【考察】
今回は圧痛操法における圧痛店も著明ではなかったため、どのように対処しようかと考えたが、触診から大きなヒントを得たので、非常に良かったのではないか。

あくまで仮説であるが、棘下筋・小円筋の硬結から神経支配(C5-6)領域で疼痛が生じていたものと考える。

正直、当院は単発の肘痛でくる患者さんはあまりいない。
首や肩が痛くて~、肘も…のような方はいらっしゃるが…。

肘の痛みには肩甲骨に付着する筋肉を見る事もひとつの可能性として考えられるという今回の症例でした。

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今回の症例はトリガーポイントでも説明がつきます(棘下筋や小円筋のトリガーポイントで検索していただくと画像がわんさか出てきます)。
このような神経の反射などを考慮していくと、患者さんの症状やお悩みの考察・理解をより深めることができるようになると思います。

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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