2019-02-02

コアマッスルの強化は意味があるのか?

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日は長野でヨガイベントに参加してきます。
私はトップバッターです。
緊張していつもより早くに目が覚めました…。

さて、本日は「コアマッスルの強化は意味があるのか?」というお話。

一般的にも普及したコア、インナーマッスル、アウターマッスルという言葉。
そしてコアトレーニング(体幹トレーニング?)が数年前から流行っていますね。
私もこれらを用語として使うことはありますが、どうしてもある疑問を持たざるを得ません。
というのも、インナーマッスルは深層筋、アウターマッスルは浅層筋というのは周知のことと思いますが、それらは解剖学的な分類であり、機能的な分類ではないと思うためです。

もちろん、筋の長さや生理断面積、筋線維の走行によって個々の筋の作用は異なります。
いわゆるインナーマッスルが主に関節の安定化に寄与し、アウターマッスルが主に関節運動に寄与するというのも納得できます。
ただ、これらを関節運動や動作の際に機能的に分離できるかといったら、ごく一部の方に限られると思います。
私は以前、「コアマッスルのうち、骨盤底筋の単独収縮で骨盤の歪みを助長し、仙腸関節痛を再現することができた」という方にお会いしたことがあります。
この体験談は貴重なものですが、果たして患者さんにこのレベルのトレーニングを処方するかと言ったら、正直むずかしいですよね。

また「コアマッスル(横隔膜・腹横筋・腰部多裂筋・骨盤底筋)を鍛えるトレーニングをしても筋肥大に必要なほどの収縮が得られない」という研究報告もあるようです。
実際のところ、臨床においては確実に触れられて確認ができる多裂筋に筋委縮を認める症例もあるため、意識して使用して神経-筋の促通をしていく必要はあるかもしれません。
ただ、この場合は「コアを鍛える」というニュアンスよりも「コアマッスルを含めて体を動かす」というニュアンスのトレーニングの方が意味があるように思います。

(こういうしなやか感じ?かと思います)
私は実際にお会いしたことはありませんが、アマゾンの奥地で暮らしているような狩猟採集を行っている少数部族の方々がすごい腰痛があるとか、そのためにコアトレーニングをしているとかは想像がつきません。
このような人々は「下腹部を引き込んで~」とか「骨盤底筋を意識して~」とかしなくても大丈夫な気がします。
それにおそらくは意識もしていないでしょう。

私の体感ではありますが、コアマッスルを含め、しなやかに体を使うためには頭の位置が大事だと感じています。

人の耳の中には平衡感覚に寄与する前庭器というものがあります。
これは頭部の傾きに反応し、視覚やその他の体性感覚とともに姿勢の維持に働きます。

そして、姿勢制御に関与する前庭反射がしっかり働くためには、頭部を背骨の上にしっかりと持ってくることが重要であると私は体幹では思います。
そのためには骨盤-脊柱-頭部の可動性が必要なのですが、これらが個々人にあった脊柱弯曲や頭部-骨盤のアライメントが整ったとき、コアマッスルが「自然とキまる」感覚が私にはあります(具体的には下腹部には自然と力が入り、ミゾオチはやや緩んで横隔膜の動きを邪魔しない感覚)。
これを動くたびに適切な位置(これがむずかしい)に持ってくることで、自然とコアマッスルが働かせることができるのではないか、と思います。

(いわゆる良姿勢には理由がいろいろとありそうです)
あくまで私の経験談ですが、アライメントの崩れた方にドローインを指導しても良くなったことはありません(むしろ腹筋を意識しすぎて悪化した感じすらありました)。
最近は巷でどんなトレーニングが流行っているのかはわかりませんが、メソッドだけがひとり歩きしているのはないか、と思いました。
何かの参考にしていただけたら幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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