2019-02-17

手根管症候群の施術経験

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

涙が垂直に飛び出るような動画を見つけました。
宮森、涙活中です。

さて、本日は「手根管症候群の施術経験」というお話です。

滅多に担当することもなくなりましたが、久々に手根管症候群の方がいらっしゃいました。
手根管症候群は手根管の内圧が上昇し、正中神経が圧迫されて生じる疾患群と言われています。
最終的には観血的に対応される方もいらっしゃいます。

今回は主婦の方で、4人のお子さんを子育てされています。
おそらくは家事と内職の負担の多さが主な理由かと思いましたが、最初に注目したのは手根骨の配列でした。
そもそも手根管とは、屈筋支帯(横手根靭帯)とその下にある手根骨で形成されるトンネルで、これらの構造的な位置関係は関係が深いと思います。

屈筋支帯は舟状骨結節と大菱形骨結節から豆状骨と有鈎骨鈎に張っている副靭帯です。
この方の手根骨の配列を観察すると、明らかに大菱形骨の掌側への変位が見られました。
また、第3中手骨の橈側変位も観察され、母指内転筋の緊張が高いことが考えられました。
その上で、母指内転筋のリリースと第1中手骨-大菱形骨-舟状骨の配列の調整を行いました。

この原因としては、内職でホチキスのようなものを使用するようなのですが、実際にやってもらう場面を再現してもらったところ、やはり拇趾内転筋を優位に使うような動作が観察されました。
また、少々作業に力を必要とするためか、作業中は肩甲骨外転・上方回旋、肩関節外転・内旋位、肘関節屈曲位、前腕やや回内位となっており、安静坐位においては肩甲骨下方回旋位となっていました。
このようなことから、三角筋と上腕二頭筋にも過緊張が認められました。
参考までにアナトミートレインを考えれば、上腕二頭筋は母指内転筋にも連結があるようです。

これらの筋を緩め、K positionと肩甲骨周囲筋の賦活でアライメントを整えたところ、痺れ感とダルさの軽減を認めました。
内職時のアライメント修正を行い、経過観察としました。

本来はまだまだ坐位姿勢の評価や環境設定も必要なのですが、あまりにも多くのことを持って帰ってもらうと忘れてしまうので、ここまでとしました。
手根骨の配列は遠位主根列と近位主根列で横並びに覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、縦の配列も覚えておられると良いと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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