2019-06-15

【症例報告】骨盤底筋群へのアプローチにより腰痛を改善できた症例<認定講師 宮森大地>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

おはようございます。
セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日は症例報告をお送りします。

さて、本日は私、宮森による症例報告です。
「骨盤底筋群へのアプローチにより腰痛を改善できた症例」

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〈基本情報〉
・20代女性
・デスクワーカー

<現病歴>
・慢性的な腰痛で記憶のある限りでは小学生の頃から
・特別な悪化(ぎっくり腰)などは今までにない
・長時間座っているとだんだんと辛くなる
・整形外科に受診も、骨関節の変形は確認できず
・湿布や薬では特に変化を感じない
・マッサージ店などに行くも効果はその場限り
・根治を目指して当院に来院

<その他問診できけた症状>
・慢性的な便秘(小学生の頃から)
・生理痛

<主訴>
・仕事に集中できるように腰痛を良くしたい

<姿勢・身体的特徴>
・立位、座位ともにいわゆる猫背
・骨盤後傾が著しい
・女性らしく、骨盤の横幅はやや広めの印象

<触診>
・両側の腸脛靭帯が硬く、大腿筋膜張筋の緊張+
・全体的に筋硬度が不足している印象(ぶよぶよした感じ)

<ここまでの考察>
個人的な経験として、大腿筋膜張筋に緊張が高まると腸骨が前外方に牽引され、仙腸関節を制御する後仙腸靭帯へのストレスから腰痛を生じている症例が多いと感じる。ここで、大腿筋膜張筋の緊張低下と仙腸関節のアライメント修正が必要と判断。

<治療アプローチ>
操体法でのアプローチも考えたが、筋硬度が不足していたことから、収縮の効率が悪いと考え、大腿筋膜張筋のリリース後にActive-assistiveに関節運動を行なって筋を賦活していくことにした。

リリース自体は上手くいき、後仙腸靭帯へのストレスは減ったように感じ、腰痛の軽減を症例も感じる。

しかし、股関節の内外転などの関節運動中に腰に痛みを感じたため、仙腸関節のアライメント修正を骨操法で行うとするも同じく腰痛が出現。

<再度考察>
症例の便秘の経緯を聞くと、小学生の頃からよくトイレを我慢していた、とのこと。
このことから、直腸性便秘と考えられたが、その頃より肛門括約筋などをはじめとした骨盤底筋群の緊張を高めていたのではないか?と考察。

浅会陰横筋などの走行を考えると、両坐骨を中央に引き、腸骨を外方に牽引するのでは?と考察し、会陰筋へのアプローチを思いつく。

<治療アプローチ>
症例自身に坐骨の内側を自分の手で触っていただき、深呼吸を5回ほど繰り返していただき、骨盤底筋群のリリースをセルフで行なっていただいた。

その後、仙腸関節への骨操法および股関節内外転を実施も腰痛はなく、その場での症状は消失。

<最終的な考察>
腰痛は筋の硬度のインバランスからくる後仙腸靭帯への伸長ストレスだったと考えられる。

それが生じたのは小学生の頃からのトイレを我慢した経験からではないか、と説明したところ目を丸くしていた。

以上はあくまで憶測の域を出ないが、骨盤底筋群へのアプローチで腰痛を改善できたのでないかと考える。

便秘に関しては直腸性だとすれば便意の再獲得などが必要となってくる。
生理痛に関しては骨盤のアライメントからくる生理痛も考えられるため、経過観察とした。

セルフケアとして仙腸関節への負担を減らせるように、過剰な股関節の内転が出ないように日常生活での注意と、骨盤底筋群や大腿筋膜張筋のリリースを伝えた。

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また来週も症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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