2019-07-09

“体の声を聞く”の科学

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

ホメオスタシスってすごいなぁと思っています。
良くも悪くも(意味深)。

さて、本日は「“体の声を聞く”の科学」というお話です。

操体法では患者さんの感覚を大事にします。
これはもう他の講師も何度となくメルマガやブログで書いてきたことです。
操体法を知らない治療家さんでも患者さんに「体の声を大事にしてくださいね」なんて伝えたことがあるのではないでしょうか?
                                                                         
ところで、この「体の声を聞く」とは一体何なのでしょうか?

どういったことが出来れば「体の声を聞いている」ことになるのでしょうか?
どういった状態であれば「体の声を聞く」ことができるのでしょうか?

※以下は大いに私見を含むエビデンスレベルの低い内容です。
私たちの体は外部環境の変化や内部環境の変化をさまざまな方法で感じ取ります。
例えば、各組織の温度や形状の変化をさまざまな固有受容器が感じ取ります。
これらの感覚の中には意識に上る感覚もあれば、上らない感覚もあります。
また、これらの他にも体内のpHや物質の濃度も細胞・組織レベルで自動的に調整されます。
(こう考えますと、人の体は良くできているなぁと改めて感動しますね)

今回、取り上げたいのは主に固有感覚のお話です。
こういった固有感覚受容器からの情報は電気刺激となって脊髄神経を通って、ニューロンを乗り換えながら上行性に脊髄、延髄、小脳、視床、大脳皮質に情報を伝えます。
実際には下行性に情報が修飾されることもあるので、情報がそのまま届かないこともあります。
生の情報なまま届いたら危ないこともあり得ますから…(緊急時に大けがしても体が動けるのは下行性疼痛抑制系伝導路の働きであるとも言えます)。

さて、こういった体に備わっている機能をしっかり発揮できるように私たちができることは何でしょうか?
その答えの1つに“緩める”というものがあるのだと私は思います。

絶対ではありませんが、患者さんは不調を抱え、緊張が高まっている方が多いです。
もちろん、緊張が落ち着いている方が固有受容器(ここでは主に筋紡錘やゴルジ腱器官など)の機能は高まることが考えられます。
また、緊張が高いと身体運動のコントロールが難しくなります。
自動運動で動かせる範囲が狭いとなると、入力される情報量も少なくなるわけですから、感覚の低下も予想できます。

そうなると、“体の声を聞く”ことが難しくなることも予想できます。

言葉は悪いですが、バカの1つ覚えの様に「治療は緩めるものだ」と言うのではなくて、“緩めたその先”をイメージすることで“緩める意味”が出てくるのだと思います。

“体の声を聞く”には、もっともっと色々な要素があるのでこれだけではないですが、何かの参考になれば幸いです。
他の要素に関しましては、何かの機会にお伝えできればと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。

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