2018-12-23

関節可動域制限を見極めるエンドフィールのまとめ

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

世の中はクリスマスムードなのでしょうか。
それとも年末ムードなのでしょうか。
徒歩15分の自宅‐治療院の往復だと世間の流れがわかりませんね。

さて、本日は「関節可動域制限を見極めるエンドフィールのまとめ」というお話。

セミナーをやっていると、意外とエンドフィールを知らない方がいらっしゃいました。
知らなくても治療はできますが、治療の質が変わってくると思います。
すでにご存知の方も、知識の整理としてお読みいただければと思います。

さて、エンドフィールとは他動的に関節を動かした場合、ROM(Range of motion ; 関節可動域)の最終域で検者の手で感じ取ることのできる終末感のことです。
臨床においては最終抵抗感に痛みが伴うのか、抵抗感なく痛みが生じるのか、ROM制限の因子は何かなどを関節していく必要があります。
本日はCyriaxのエンドフィール分類をご紹介します。

1.bone-to-bone
○最終域感
2つの硬い骨面が当たる時に突然停止する感じ。
○正常関節の例
肘関節の他動的伸展最終域
○評価の結果考えられること
関節の解剖学的制限

2.spasm
○最終域感
スパスム終末感、筋が反射的に緊張し、硬くなる感じ
○正常関節の例
正常関節では見られない
○評価の結果考えられること
急性関節炎や骨折など

3.elastic stretch(capsular feel)
○最終域感
弾力性伸張性終末感、厚みのある皮革片を伸長するような運動が止められる感じ
○正常関節の例
肩関節の外旋や股関節の回旋最終域で見られる
○評価の結果考えられること
慢性関節炎など

4.springry block
○最終域感
バネ様抵抗感、運動の最終域で跳ね返る感じ
○正常関節の例
正常関節では見られない
○評価の結果考えられること
膝半月円板ロッキング、膝内障など

5.tissue approximation
○最終域感
組織の圧縮終末感、筋群と筋群が接触して運動がやわらかく止められる感じ
○正常関節の例
肘・膝関節の最終屈曲域で見られる
○評価の結果考えられること
関節に機械的ブロックがない

6.empty feel
○最終域感
空虚な終末感、機械的ブロックがない状態で解剖学的制限からある程度の距離でかなりの痛みを感じる
○正常関節の例
正常関節では見られない
○評価の結果考えられること
急性滑液包炎、関節外膿腫、ヒステリー、神経原生過緊張など

つらつらと書き連ねましたが、まずは正常関節に見られるエンドフィールを感じ取る練習からすると異常がわかりやすくなると思います。
また、このエンドフィールから大まかに制限因子を予想し、さらに詳細な評価につなげ、治療アプローチにつなげていくと治療も効率化すると思います。

本日は知識の整理をさせていただきました。
何かの参考にしていただければ幸いです。

本日もブログをお読みいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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