2018-11-19

筋の収縮方向を勘違いしていませんか?

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

そろそろ新しいイベントをシェアできそうです。
主にヨガインストラクターさん向けですが…私とFacebookでつながっている方はタイムラインを要チェックです!

さて、本日は「筋の収縮方向を勘違いしていませんか?」というお話。

(最初はこんな感じでフランクに学べば良いと私は思います)
専門職に関わらず、筋の解剖学を学んでいくと、筋の固有名称とその付着部、支配神経や筋の作用を学びます。
付着部とはいわゆる起始停止というものです。
例えば、上腕二頭筋ならば…

起始:(長頭)肩甲骨の関節上結節、(短頭)肩甲骨烏口突起
停止:橈骨粗面、一部尺骨の前腕筋膜
作用:肩関節屈曲、肘関節屈曲、前腕回外
と言った感じで教科書には書かれていると思います。
たぶん、作用をみるとこんな感じで覚えていると思います。

(今日のブログは暑苦しいです)
確かにこれは間違いじゃないのですが、こういって丸覚えしていくと、無意識的に筋の収縮方向を「停止部が起始部に向かって収縮する」となってしまうんですね。
これ、私の遠い記憶では実習にきた学生さんに聞いたら十中八九、この答えが返ってきました。
「じゃあ、鉄棒で懸垂する時ってどう考えるの?」と聞くと、大体の学生さんが「あっ!」となるのを記憶しています。

鉄棒の懸垂をしたときを考えてみると、肩関節屈曲位・肘関節伸展位でスタートします。
体を待ちあげた時は、肩関節は屈曲位から伸展方向に動き、肘関節は屈曲方向に動きます。

見かけ上の話ですが、起始部が停止部に向かって動くことをリバースアクションと言います(確か国家試験の勉強でそう出ました)。

何が言いたいかと言うと、筋は収縮する際、アクチンとミオシンが重なり合うわけですから起始も停止もなく縮むんですね。
空間上を体節がどう動くかは、起始部と停止部、どちらがより強固に固定されているかどうかによります。

ここのところ、呼吸についてブログでシェアしておりますが、例えば肋間筋。

外肋間筋は吸気筋、内肋間筋は呼気筋とされています。
起始と停止を調べてもそのように書いてあり、筋電図でもそのように反応があるようです。

(外肋間筋のイメージです)
ただ、実際にコントロールできるかどうかは別として、下部肋骨を固定して上部肋骨を稼働させるとすると、外肋間筋でも呼気に働くんじゃないか?と私は思います。
むしろ、どちらの筋もどちらにも働くと思いますし、吸気時に胸郭が広がり、陰圧によって引き込まれる胸郭をより強固にすることの方が主な働きなのではないか?と私は思います。

ちょっと話が脱線してしまった感がありますが…教科書的に筋の付着部と作用を考えるのではなく、その走行と関連する関節の軸を考慮すると、筋の本当の作用が見えてくるのではないか?
筋の本当の作用が見えてくることによって、声かけや運動指導が変わるのではないか?と思ったのです。

操体法のつま先上げも「踵を踏み込みながらつま先を上げて…」なのか、「〇〇が××に近づくように…」とするのか…(大事な部分は内緒にしておきます)。
それだけでも患者さんの反応はひと味違ったものになります。
アプローチすることの多いであろう筋肉、ちょっと見直してみると面白いかもしれませんね。

本日もブログをお読みいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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