2018-11-04

【症例報告】頸部痛によりアシモになった症例<認定インストラクター 大吉>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

こんばんは。
毎週日曜日の夜は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日は大吉による症例報告。
「頸部痛によりアシモになった症例」です。


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【症状】
朝起きたら頸部痛あり。
頸部の伸展、側屈、回旋時と広範囲にわたる疼痛誘発動作がある。

それぞれの可動域は著しく制限されており、「痛い」または「痛くなりそうで怖い」といった訴えで、肩周辺の筋肉が常に緊張している状態。


【視診】
頸部を屈曲したうえで、頭部を伸展し、顔を前方に突出した姿勢となっている。
肩甲帯も軽度挙上した姿勢。
それに伴い脊柱は円背気味で骨盤後傾、股関節、膝関節軽度屈曲位となる。
まるで二足歩行ロボット「ア○モ」のような姿勢が一番楽だとのこと。


【触診】
目立った腫れ、発赤、熱感は無く、圧痛もなし。
炎症反応は弱いと考える。


【動診】
行おうとするも「動かすことが怖い」との訴えのため断念。
楽な姿勢を観察すると大まかに屈曲方向にある為、頸部から骨盤にかけての後面にある筋に問題があると考える。


【操法の選択】
つま先上げ


【結果】
腰まではすぐに伸びる感じを自覚できた。
背中から首、頭はなかなか伸びる感じを自覚できなかったが、「いいですよ。いま伸びている感じをゆっくり感じてください。」と声掛け。

ゆっくり時間をかけながら背中、頭、指先へと意識を持って行っていただけるように声掛けを続けた結果、徐々に頭の先まで伸びる感じを自覚していただけるようになり「なんかいいかもしれない」との発言あり。

いい感じが落ち着いたところで力を抜いてもらい、余韻を感じてもらうように、「少し呼吸を整えて、落ち着いたら教えてください」と声かけ。

起き上がっていただき、再評価したところ、ア○モのような姿勢はなくなり、可動域改善。
多少の疼痛と恐怖感は残存したものの、普段の全可動域の8割くらいまで可動域改善


【考察】
第一に患部から遠いところからアプローチする事と、どの姿勢が安心できる姿勢かを念頭に置いた。
そして足から頭まで直線的に影響を与えられる操法としてつま先上げを選択した結果、後面の筋に対して影響している部分のゆがみを調整できたと考えられる。


【学んだこと】
声掛けに対して「伸びる感じがない」と返答があった際、「いいですよ」と肯定の声掛けをしたり、ゆっくり時間をかけながらでも「伸びている感じを味わってください」と声掛けをやめず、また伸びていない部分に対して注意していただくように「○○はどうですか」と声掛けすることで徐々に伸びるところが拡大して行った。
声掛けの行い方で治療効果も変わると感じた。
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痛みや恐怖、緊張感がある患者さんはその部位にどうしても意識が向きがちです。
操体法は相手の感覚に委ねる治療法のため、上手くいくときといかないときもでてきます。

その中で、今回の報告のように声かけで意識づけをしていくことは、とても重要であるように思います。
また、操法中の感覚は人それぞれのため、相手の感覚や反応に合わせて行うと良いでしょう。
アシモから人間になれて良かったですね!

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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