2018-08-28

筋の収縮様式を意識しよう

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日は来週ある試験を受けるための対策講座を受けてきます。
ボロクソに言われないように練習はしてきましたが…緊張しいなのでどうなるやら…。
ドキドキしながら電車に乗っております!

さて、本日は「筋の収縮様式を意識しよう」というお話。


機能解剖学などを学ぶときに筋の収縮様式を学ぶと思います。
教科書的に分類すると…

・動的収縮 dynamic contraction
…等張性収縮 isotonic contractionton
 …遠心性収縮 eccentric contraction
 …求心性収縮 concentric contraction
…等速生収縮 isokinetic contraction

・静的収縮 static contraction
…等尺性収縮 isometric contraction

私たちは何か体を動かそうとする時には、一部または全身の関節運動が起き、それらが協調的に連動して動作を遂行します。
その際に、各関節に関与する筋がさまざまな収縮様式でもって収縮しますが、私たちはそれらを無意識的・意識的にコントロールしています。
仮に目的とする動作がうまく遂行できなかった場合、1つの原因としてそれに関与する筋の機能不全が考えられます。

少々小難しく書いてしまったので例を挙げます。
歩行の初期層(初期接地Initial contactから荷重応答期Lording responce)にかけて反張膝が診られる方がいました。

この方の反張膝が生じてしまう原因はさまざま考えられますが、この方は大腿四頭筋の筋機能不全が原因でした。

さて、ところで今、私は大腿四頭筋の『筋機能不全』と書きました。
ちなみにこの方の大腿四頭筋の筋力はMMTにてNormal(最高評価)でした。
つまり、最大抵抗に対して抗するだけの筋力は発揮でき、筋力は十分であると言えるのです。

筋力は十分なのに筋機能不全があるとは?
ここで1つの注意点があります。
MMTで診る筋力はすべて求心性収縮concentric contractionで評価をしています。
具体的な検査法は、患者は端座位になり、膝関節をやや屈曲位にした状態で、治療家の膝関節屈曲方向への抵抗に対して抗するというものです。

一方、歩行の初期接地Initial contactから荷重応答期Lording responceにかけて大腿四頭筋に要求される収縮様式は、身体の落下エネルギーをなめらかに吸収するための膝関節屈曲をコントロールする遠心性収縮eccentric contractionです。
この患者さんの場合、大腿四頭筋の遠心性収縮eccentric contractionを行うのが苦手で、うまく膝関節での荷重のコントロールができないがために、反張膝になっていたのです。

この患者さんへの対応として、私は大腿四頭筋の遠心性収縮eccentric contractionのトレーニングを行いました。
端座位にて、膝関節を伸展した位置からゆっくりおろすことで筋の収縮様式を意識してもらいました(これは不要な場合がおおい印象があります)。
実際に歩行練習の中で、大腿四頭筋の遠心性収縮eccentric contractionを意識した初期接地Initial contactから荷重応答期Loarding responceの反復練習を行いました。

もともと筋力は十分にあったためか、5分ほどの練習ですぐに歩行に変化が見られ、反張膝も見られなくなりました。
このように、何か動作を指導する際には、筋の収縮様式も意識できると良いと思います。

本日もブログをお読みいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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