2018-08-10

「幸せになっちゃいけないと思ってました」

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

神奈川は台風が過ぎ去ってまた暑い日が戻ってきました。
外に出るのにも勇気が必要ですね…。
自宅から治療院までの徒歩15分ほどで少し肌が黒くなった気がします。

さて、本日は「幸せになっちゃいけないと思っていました」というお話。

(ちょっとだけ重たい話です)

先日、当会の認定講師の七戸による心理学セミナーが開催されました。
私は出ていないのでどんな内容だったのかは知りませんが、以前に彼の講義を受けた時に「感情を否定すると体が歪む」ということを聞きました。
それに関連したような症例がいらっしゃっています。

20代の若い女性なのですが、学生時代からの長年の肩こりに悩まされていました。
2か月ほど前に当院のいらしたのですが、初回の段階で肩まわりの筋緊張は高い、表情は暗い、口数は少ない、お腹は冷たい、頭蓋仙骨リズムは感じられるかどうかのレベル…とにかく全身状態は悪いことはすぐに分かりました。
なので私レベルの技術では初回から結果を出すことができませんでしたが「今のお体の状態から、正直、すぐさまどうにかなるわけじゃないと思います。今までも長い間大変でしたよね。もしここに通うのだとしたら、本当に1歩1歩やっていく感じだと思います。それでも一緒にがんばってくれますか?」という感じで進めていきました。
その時は「他のところではそんな風には言ってくれませんでした。少しがんばってみます」という感じで週に1回のペースで通院してくれることになりました。

その後、毎週施術と日常生活のアドバイスを通して、少しずつでも変化があればシェアしていきました。
ご本人が感じた変化、私が感じた変化、それにはもちろんギャップがあることもありましたが、少しでもプラスな変化がみられたら「良い感じですね!また1歩進んでますね!」とお伝えするようにしました。

2か月経った先日、肩こりが軽くなってきて日常生活での支障が少しずつなくなってきたとのことで「がんばってきた証拠ですね。素晴らしいですね」と伝えると突然泣き出してしまいました。
ちょっと私も驚きまして、どうしました?と聞いてみました。すると…

「宮森さん、私は今までこんな風に言われたことがなかったんです。がんばってきても報われることもなかったし、それを褒めてもらうこともなかったんです。でも、宮森さんは毎回少しでも変化があったところを褒めてくれましたし、認めてくれました。それが嬉しくて、通うことができたんです」

お話を聞いていくと…
・中学生時代のいじめ体験
・親からの厳しい躾
この2つがこの患者さんにとってつらい経験となっていたようです。
いじめを誰にも相談できなかった中学時代、運動は苦手だったため必死に勉強をがんばったそうです。
ところが、試験でいい成績を取っても厳しい親には「もっとがんばりなさい」と認めてもらえなかった。
他にも、親からいろいろと信じられないような言葉をかけられていたようです(詳細は割愛します、私だったら耐えられないので)。

この患者さんは社会人になると同時に家を出てひとり暮らしを始めました。
学生時代からの体の不調を良くしたい!という想いはあったものの、他の治療院に通っても「今日も硬いですね~」から始まり、「う~ん…ガンコなコリですね…」になり、「ちょっとウチでは難しいかと…」と、強気だった治療家さんもどんどん弱気になっていき、通うのも拒否されたそうです。
中には「もっと力抜いて!それじゃ施術できないから!」とか「自主トレまじめにやってるんですか?!」と怒られたこともあったそうです。
その度に「私は体が良くなることもないし、どこに行っても否定される。幸せになることもないんだ…幸せになっちゃいけないんだ」と思っていたそうです。

私はこの患者さんの場合、少しでも変化があったらそれを認めて、褒めるというスタンスを取りました。
患者さんは当初、このような経験がなかったために少し混乱したようなのですが、どこかで嬉しい自分もいて、通うことができたとのこと。
その中で「私の体は良くなるのかもしれない」「幸せになっても良いのかもしれない」と初めて思えたそうです。

「体を良くしたい!」と思っていても過去の経験から「良くならない」とか「良くなってはいけない」と思っている患者さんもいます。
この場合、患者さんは自分自身の想いを否定してしまっていることになります。
それを続ければ続けるほど、やはり体は歪んでいってしまいますし、どんなに治療を続けても良くならないと思います。

どこに行っても良くならない患者さんの中には、このように過去の経験や心理面の影響で良くなっていない方もいらっしゃいます。
今回はたまたま私の取ったスタンスが功を奏したわけで、私もこの見極めができているわけではありません。
ただ、このような患者さんもいるのだ、ということを知っていれば、対応の幅が広がると思います。
何かの参考にしていただければ幸いです。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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