2018-09-05

そのアプローチが患者の体を壊している

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

とりあえず昨日、試験を受けてきました。
個人的には失敗もありましたが、何とかなることを祈るだけです。

さて、本日は「そのアプローチが患者の体を壊している」というお話。

私たちは臨床において患者さんの訴えを聞きます。
それがいつからで、どんな動き・動作で良くなる・悪くなるのか、どうなりたいのか…
そういったことを聞きながら、そして体に触れながら状態を確認し、予後を予測すると思います。

ただ、単に「肩が上がらないんです」という訴えのもと、ガンガン可動域訓練をすれば良いかと言えば違いますよね。
もし肩関節に炎症が起きているのだとすれば、ガンガンやったらより悪くなる可能性もあります。
私は過去にそれで体を壊されてきた患者さんを担当したことが何度もあります。

最近、改めて読んだ本の中にこういった記述がありました。
少々長いですが、抜粋します。

“炎症の期間に放出されるプロスタグランジン、ロイコトリエン、ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニンなどの強力な侵害性の物質により、化学的な刺激が起きる。これらの化学物質もまた神経終末を感作することから、痛みの受容に関与する要因は数多く存在すると言える。たとえば、化学的に感作した神経終末はより小さい機械刺激により痛み受容を起こすことが知られており、通常は痛みを感じない程度の弱い刺激が痛み需要の原因となる。また、極端な場合には痛みを引き起こす外的刺激がない状態でも慢性に続く痛みが存在する場合がある。”

“早期に安全な方向への運動を勧めることは腫脹を軽減し、機能的な瘢痕組織の再生を早め、また最も重要なことである機能的な運動パターンの回復につながる。完全な古定は結合組織や治癒過程にある組織に対して有害であり、結果として構造的に弱く組織学的も脆弱な瘢痕組織を形成する。”

こういった学術的なことを学ぶと
・炎症期に体の中ではどのような変化が起きているのか?
・炎症が治まってくる時に求められる対応はどのようなものか?
・時期と対応を誤るとどうなってしまうか?
ということがわかってきます。

今回のご紹介した内容だけでも、私たちは解剖学、生理学、病理学、機能解剖学といった知識を融合させて、目の前にいる患者さんの体の中で起きているであろう事象を理解・考察し、時期や方法を考えてアプローチができないといけないのだと思います。

治療・アプローチとは今の患者さんの体の状態を変える行為です。
それはプラスに働くことも、マイナスに働くこともあります。
それがどちらに転じるかは、治療技術はもちろん、目の前の事象を理解・判断する基盤となる知識にも左右されます。
面倒なことを繰り返して、臨床力を高めていきましょう。
自分自身の身を守るためにも。

本日もブログをお読みいただき、本当にありがとうござました。

それでは、また明日。


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