2018-09-16

【症例報告】歩行困難な症例に対するアプローチ<認定インストラクター 鍼灸師たかこ>

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週日曜日の夜は、当会の認定インストラクターによる症例報告です。

本日は認定インストラクター鍼灸師たかこさんの症例報告です。
タイトルは「歩行困難な症例に対するアプローチ」です。

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【症例紹介】
85才、女性


【症状】
・立ち上がり時下肢全体に痛み、歩行時痛あり
・前日、バス旅行に行き、普段より多少歩いたためか、起床後から下肢痛が酷く下腿浮腫が強い
・既往→脊柱間狭窄症、変形性膝関節症(以下、膝OA)、下肢静脈瘤
・膝OAは操体法で7割ほど改善したが、膝痛を起こしやすい


【評価】
(視診)
・家の中、どこかに手をつかないと歩けない
・痛みのため体全体が前傾
・両足関節から足背に強めの浮腫あり

(動診)
臥位では痛み出ず、仰向けが楽なので仰臥になってもらう
・仰臥にて膝を立てた状態で右へ膝倒せず(いつもはある程度倒せる)、少し右へ膝を倒すと左膝内側に強い痛みあり
・頚部は右回旋が辛い

(触診)
・両側下腿外側、長腓骨筋に筋緊張著明、圧痛あり


【操法】
(仰臥で出来る操法を選択)
・つま先上げ
・踵突き出し
・膝倒し


【結果】
・つま先上げ
(毎回必ず行っており、各種操法の中でも患者が一番気持ち良さを感じられるため選択)
→背腰部の伸び気持ち良さを感じられる
→アフター、頚部回旋時の辛さはほぼ消失、膝立て位から右へ膝倒し時の左膝内側痛は5割改善、長腓骨筋部の圧痛は2-3割改善

・踵突き出し
(つま先上げで連動が感じにくかった体幹の伸びを、骨盤周囲から促すため選択、右下肢で実施)
→骨盤周囲から体幹の連動が更に現れ、両肩まで伸びを感じられる
→アフター、膝立て位から右へ膝倒し時の左膝内側痛更に改善、残りあと2割くらい、長腓骨筋も緊張度減弱、圧痛もあまり痛くないがあと2割くらいとのこと

・膝倒し
(患者的に長腓骨筋の張りを全部取って!な様子だったため回旋系の操法選択)
→3手目が一番刺激量を入れずに行えた上、捻り動作から更に体幹部の歪み是正が見てとれ、気持ち良さも味わえていた。
→アフター、膝立て位から右へ膝倒し時の左膝内側痛消失、長腓骨筋緊張も左右の緊張度落ち着き圧痛も消失。

(触診)
・浮腫も軽減し、7-8割改善

(視診)
・立ち上がり痛、歩行時痛消失、前傾姿勢も改善、いつも通り歩けるように


【考察】
・横隔膜、左大腰筋が硬くなりやすい方なので、局所へ動きが出るように全体的に操法を通した。

・普段、つま先上げをやり慣れている方なので、つま先上げは声かけを最小限にしてしまった。その都度声かけし、細部の感覚を呼び起こすためにも惜しみなく声かけを行えば良かった。

・その反省から、2手目、3手目は声かけを入念に行い、結果に繋がったのかもしれません。
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1つ1つ丁寧に評価し、操法を選択していました。
操法の特徴やねらいをしっかりと持つと効果が変わるような気がします。
何気なくやるのでなく、自分なりの哲学が持てると良いのだな、と私も学ばせていただきました。


また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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