2019-03-03

患者さんの声と患者さんの体の声は違う

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

最近、もらい泣きをするようになりました。
年を重ねた証拠でしょうか…。

さて、本日は「患者さんの声と患者さんの体の声は違う」というお話。

最近つくづく感じるのは、患者さんの声と患者さんの体の声は違うなぁ、ということです。
と言うのも、操体法では相手の感覚と言うものを重要視しておりますが、患者さんの感覚と体の反応に乖離が見られることがあるためです。

そもそも操体法の原則としては大まかに3つがあります。
1.気持ちいい方に体を動かしていく
2.楽な方に体を動かしていく
3.痛みから逃れるように動く
この中で操体法におけるキーワードである原始感覚に属するものは1と3です。
そのため、患者さんの体の声としては、これらを聞いていった方が操体法では良いと思います。
また2の楽な方ですが、こちらは原始感覚ではありません。
そもそもこれは比較対象であるという点と、患者さんの思考が入っていますので、患者さんの声と言うことになります。
ここの違いに気付けないと、患者さんの声と患者さんの体の声を混同してしまうことになります。

ここまでお読みの方は「それの何が問題なの?」とお思いになるかと思います。

いやいやいや、それが大問題なんスよ。
何が問題になるかと言うと、患者さんの声ばかりを聞いていると、改善に向かわない可能性があるということです。

操体・操体法の創始者である故・橋本敬三先生の著書「からだの設計にミスはない」というタイトルから読み取るに、“体にはミスがない”のであれば“生き方”に問題があるとも言えます。
著書の中では、自分でやるほかない自己責任行動(生命活動)として息・食・動・想・環境を挙げ、その方向性を示しています。
これら自己責任行動とその他の要因が絡み合って、体の歪みが生じ、病気が進行していくと捉えているわけです。
これを考えるのであれば、その自己責任行動を自ら選んでいる患者さんの判断(患者さんの声)自体が患者さんの体の声と違っていることは容易に想像がつくわけです。
このことからも、いつまでも楽を選択したり、患者さんの声だけを聞いているだけでは良くならない可能性があるのもお分かりいただけると思います。

楽を伝えると、ただただ怠惰になる人もいらっしゃいますし…。

この解決案としては、しっかりと患者さんの体の声を引き出すような問いかけを身に着けること。
そして何より、治療家自身が原始感覚を知っていることだと思います。
こういった自身の経験と、患者さんの体の声を聞いていくことで導いていくことが操者の役割だと思います。
※本日の記事はあくまで操体法の哲学をベースに書いていますので、他の治療法では違うかもしれません。

私はそのために声かけも工夫していますし、自分の原始感覚を知るためのボディワークとしてもヨガをしています。
これは私のやり方・考え方なので、参考にしていただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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