2019-03-24

下肢の引きちぎられるような痛みの原因は腹部にあった?

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

少し冷え込んでいますが、それでも空の色は春っぽいですね。
私の好きな和装の上着でギラギラした服があるのですが、本日でまた次の冬まで出番はなさそうです。
クリーニングに出して、新鮮な気持ちで冬に着ることを楽しみにしようと思っています。

さて、本日は「下肢の引きちぎられるような痛みの原因は腹部にあった?」というお話。

先日「ずーっと太ももに痛みがあるんです…」という方がいらっしゃいました。
痛みの部位は縫工筋の走行に似ていて、大腿の上前外側から下内方にかけてあるようでした。
しかし、動作で痛みが増減するわけでもなく、縫工筋の触診・押圧をしても変化がありませんでした。
そして、常に痛みがあるということでした(すこし心理的な影響もあるように感じました)。

動作や筋の押圧でも変わらない…しかし、痛みは常にある。
神経か?ということで、すこし解剖の本を見直してみました。
最初に皮膚分節や皮神経を確認してみました。

大腿前面ですから、大腿神経大腿外側皮神経があやしいですね。
分節レベルでいうとL2~L4ですね。

では、実際の神経の走行はというと…

大腿神経は鼠径部の中央よりやや外側から内下方に向けて走行しています。
また、前から見ると大腰筋と腸骨筋の間を通って鼠径部から大腿に走行しているんですね(大腿外側皮神経も同様です)。

詳細は差し控えますが、この方、鼠径部に術創部があります。
触診したところ、大腰筋-腸骨筋の間やその周辺の上行結腸や小腸、腹膜の滑走が悪い印象がありました。
実際、大腰筋-腸骨筋の間に押圧を加えると、大腿外側皮神経の支配領域にシビレが出るようでした。
術後から数年経過しており、組織の治癒は問題ないかと思いますが、外科的な手術をすることにより周辺組織が炎症後の瘢痕化によって癒着している可能性は考えられました。
また、術創部などで周辺組織が硬くなり、神経が牽引されている可能性も考えました。

術創部の癒着をはがし、血流の改善を目標に自主トレなどを指導していると「あれ、すこし痛みが楽かも…」という声をいただくことができました。
まだまだ経過観察中ではありますが、局所的な観察はやはり臨床につながりやすいと思います。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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