2017-12-25

大腿骨頸部前捻角にみる姿勢と疾患の特徴

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログをお越しいただき、本当にありがとうございます。


本日はクリスマス本番ですね!
イヴは日曜でしたから、ご家族や恋人と過ごされた方も多いのではないでしょうか?
宮森家は姪っ子が手作りケーキを作ってテンションMAXでした(笑)
なんでも楽しめる子どもは最強ですね、見習わないと…。


さて、本日は「大腿骨頸部前捻角にみる姿勢と疾患の特徴」について。
今回は動画でお伝えするのが難しい気がしましたので、文章でお伝えしていきます。


結構前かもしれませんが、動画で私が一時期何度もお伝えしていた大腿骨頸部の前捻角、Craig testから大まかに把握できますが、日々の臨床で意識しておられるでしょうか?

図Aでは正常前捻15°とありますが、かなり個人差があります。


私の経験上ではありますが、①立位時の骨盤回旋変位、②歩行時の骨盤の回旋角度の左右差があった場合に、この前捻角が関与していることがあります。実際、前捻角が正常より大きい、または小さい場合や個人の中で左右差があった場合には、図のように足先を正面に向けながら骨盤も正面にあることは少ないです。基本的には股関節疾患は女性に多いイメージがありますが、遺伝的なものを除外すると生活習慣が大きく関与していることが多いようです。それぞれの特徴については私の経験を踏まえてお伝えしていきます。


Case1.両側とも過前捻(前捻角が大きい 図B)の場合

これは圧倒的に女性がおおく、小児期から成長期の間、またはそれ以降に、あひる座り・ぺたんこ座り(専門用語ではW sitting)をしている方におおく見られます。

(キレイな外人さんが出てきました)

教科書的には「内股になる」と書かれていますが、実際は骨盤前傾を用いて骨頭に対して臼蓋を被せるようにして股関節の適合性を保っている方が多い印象を受けます。


生活様式や運動習慣にもよりますが、立位時も股関節屈曲が強くなりますので、股関節伸展可動域に制限が見られると近場でいえば腰椎伸展(前弯)にて代償しますので、腰痛の原因になったりします。また運動連鎖的には大腿骨内旋するため、下腿外旋でバランスを取って膝の回旋ストレスで痛みが出るか、下肢全体が内旋して足部アーチが低下し、低アーチによる症状が出ている方も多い印象があります(外反母趾や足底筋膜炎など)。


Case2.両側とも後捻(前捻角が小さい 図C)の場合

これは男性におおく、あぐらをかく習慣がある方に多く見られます。


(またまたキレイなお姉さんが出てきました)

Case1とは逆に、骨盤後傾して臼蓋の被覆率を小さくすることでバランスを取りますが、重心位置によっては大腰筋に骨頭を押し付けるようになってしまい、鼠蹊部痛の痛みの原因になったりします。運動連鎖でいえば大腿骨外旋が生じやすく、これまた膝の回旋ストレスによる痛みや、外側荷重が促されて腸脛靭帯の緊張を高めて痛みが出たり、足部ハイアーチの結果、第1列の底屈・回内の要求が高まることによって長拇指屈筋の過用による痛みが出たりします。


Case3.前捻角に左右差がある場合

これは生活習慣では横座りをしている方に多い傾向があります。


(やっぱりキレイなお姉さん)

左右差がある場合、上記Case1,2の特徴が混在し、生活習慣などからどの部位でバランスを取るのか、その戦略を練る必要性が迫られます。

骨格レベルの左右差がその場で修正できるものでもなく、修正するにしても骨の適応には数年・数十年単位の時間がかかります。現在の痛みのある部位にかかっているメカニカルストレスを分散することを目標とし、当座の姿勢・動作の戦略を練り、日常生活を含めた指導が必要になってきます。


と、こんな感じで私は大腿骨前捻角があった場合に考え、患者さんごとに対応を考えています。もし、なにか「私はこんな感じで考えております」ということがありましたら、ぜひ教えてください。

本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


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