2017-09-20

治療技術だけでは対応できなかった症例

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11月肩こり編~五十肩などにも効果抜群!
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宮森は11月25,26日で大阪で講師を務めます。
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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログをお越しいただき、本当にありがとうございます。

操体法において4つの自己責任として「息・食・動・想」として「環境」という概念があることをご存知の方もいらっしゃると思います。これら自己責任には自然法則があり(私見ですがある程度の個人差・個体差があると思います)、それにある程度則って生きていれば問題はないのですが、そうしない自由も私たちには与えられています。そういった法則からの逸脱を、体は歪みという形で表現し、それが時間的・空間的な限界を超えた時に、体は感覚異常(痛みやしびれ)や機能異常(可動域制限や運動制限)、最終的には器質破壊まで進行するとしています。

ところで、これらには同時相関相補連動性というものがあり、これは簡単な解釈をすれば「どれかが良くなれば全体的な健康レベルがあがり、どれかが悪くなれば全体的な健康レベルが下がる」と私は捉えています。

操体法のテクニック(操法)では、主に「動」に注目しているものと私は解釈していますが、患者さんが治療時間以外の日常生活で、その他の自己責任に目を向けていかないと健康レベルは変わらないことはお分かりいただけると思います。

さて、ここで先日私の院にいらしたお客さんのお話と、教えてくださったことをお伝えしたいと思います。

この方は40代の女性で、4人のお子さんのお母さんです。料理など家事が得意で、オリジナルの節約レシピなどを開発されるような素敵な方です。当院には腰痛をきっかけにいらっしゃいました。数か月前からお子さんたちが独り立ちをしはじめ、別々に暮らしていますが、車で20~30分ほどで合える環境に住んでおり、週に3回以上は会ったり毎日LINEや電話で連絡を取り合っているようで、家族仲は非常に良いです。

施術自体は問題なく毎回「体軽くなりました!」と言っていただけるのですが、「先生、体の調子は良いんだけど、なんだか最近調子が良くない気がするんです…」と落ち込み気味でした。少しずつお話を聞いてみると、原因はとても単純なものでした。

お子さんと暮らしていた時には母親としての仕事が彼女にはありました。しかし、子どもたちが少しずつ独り立ちしていくに従い、母親としての仕事(家事)がなくなってしまったのです。

詳細は差し控えますが、彼女は今まで頑張り続けてきたので、少し休んでもいいのでは…と個人的には思っていたのですが、どうやら人は何か役割と奪われてしまうと生きる気力や活力まで失ってしまうようでした。

いろいろお話をした結果、体や心の状態がまだ不安定になることもあるため、外に仕事に出ることはまだ不安などいうことで、家の中でもできるような内職をする方向でお話がまとまりました。

お話が終わった後には「先生とお話してモヤモヤ悩んでいた原因が分かりました。やりたいことも分かって嬉しいです!」と今まで以上にスッキリした表情でお帰りいただけました。もちろん、まだ本当に解決したわけではありませんので、継続的なフォローはしていきますが、このように治療だけで対応できなかったことや、治療だけではなくできることは多くあると思います。

ぜひ、目の前の患者さんが本当は何に悩んでいるのかに注目してみてください。
本日もブログを読んでいただき、本当にありがとうござました。
それでは、また明日。


【当会のセミナーは情報はこちら↓】

11月肩こり編~五十肩などにも効果抜群!
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宮森は11月25,26日で大阪で講師を務めます。


10月腰痛編①
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=412

宮森は21、22日で東京(世田谷)で講師を務めます。


9月腰痛編②
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宮森は23,24日は大阪で講師を務めます。


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宮森大地

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