2019-06-11

求められていなくてもしなきゃいけない説明

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

このブログを更新する頃には先週末の頭蓋セミナーが終わっているのでしょう。
私はブログの原稿を思い着いた時に早めに書くのですが、時間の経過がよく分からなくなります。
タイムリープできるようにならないかな…と現実逃避したくなるのは、そろそろ頭が限界だからでしょうか。
「時をかけるおっさん」は何のドラマもなさそうなので現実を生きようと思います。

さて、本日は「求められていなくてもしなきゃいけない説明」というお話です。

先週の土曜日のブログとメルマガでは私の症例報告をお送りしました。
ブロック注射や服薬をしても下肢の痺れが良くならなかった患者さんのお話です。
結果、トリガーポイントが功を奏した形となりました(経過観察中ですが)。

ところで、これは前々から感じていたのですが、“説明しない方が多すぎる”ということです。
とは言え、患者さんの多くは説明を求めていないのを感じるところではあります。
「とりあえず良くなれば良い」方がほとんどでしょう(症状が重ければ重いほど)。

ただ、そうなりますと、ある治療法が効かなかった場合、患者さんはその治療法がダメだった、とは思いません。
要は「あの病院はダメだ」「あの整体院はダメだ」となります。
もっと言えば「病院はダメだ」「整体はダメだ」となるわけです。

現場にいる人間からしたら、いくらでも方法は出てきますよね。
自分の持っている技術では対応できなかったけど、別のところや先生なら…と思うこともあると思います。
しかし、しっかり説明をしないと患者さんは1度の経験でその後の選択肢から私たちの技術を消し去ることもあります。
選択肢から消し去るということは、その方の回復していく機会の損失ということです。

(私たち1回1回の対応ってめっちゃ責任があるわけですね)
例えば、私の担当した患者さんは「ブロック注射とはなにか?」を知りませんでした。
普通、全く説明がなかったことは考えられませんが、私の地元にある病院に受診をしていまして、そこの評判は聞いているのでなくはないかな…というところです(地域で仕事するといろいろわかることもありますよね)。
とりあえず「めっちゃ効くから」と言われてブロック注射を受けたのだそうですが、期待値を越えなかったわけです。

多少は症状が軽減したわけですから、その効果が全くなかったわけではないですが、実際トリガーポイント由来の痛みもあったと考えられます。
つまり、この方が受けたブロック注射での除痛のメカニズムと、トリガーポイントリリースによる除痛のメカニズムは違いますので、ブロック注射によって症状が軽減されないのは当たり前ですよね。
しかし、患者さんは「ブロック注射とはなにか?」を知らないので、さらなる混乱の中にいたのです。

(顔を合わせた時の不安そうな顔が忘れられません)

せめてその病院で「ブロック注射は簡単に言えば、神経に麻酔をかけるものです。これは効けば神経による痛みだということが分かります。しかし、これで軽減できなければ他の原因が考えられます。例えば筋肉のコリが…」と言った風に説明ができれば、この方も自分の体の状態を観察しながら、不安も多少は感じることなく過ごせたのではないか?と私は思うのです。

整体の世界にもいろいろな技術がありますが、それぞれ適応というものがあると思います。
技術に適応しているから施術をしていると思うのですが。それでも施術を行う前や効果判定をしたときに簡単にでも説明をしたら、その後の不安って違うと思うのです。

だって患者さんってほとんどが素人さんですから。
小難しい説明は求めてなくても、最低限はしないと不安なままだと思うのです。
何やられてるか分からないけど良くなった、で納得するのは余程の技術がある人だけだと思います。

とは言え、私みたいに説明し過ぎて「頭パンクするわ!」って言われないようにお気を付けくださいね(笑)
何事もほどほどが大事ですので…。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週お会いしましょう。

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