2019-05-04

【症例報告】側弯のある腰痛患者さんに対する操体法<認定インストラクター KAITO>

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。
毎週土曜日は当会の認定インストラクターによる症例報告をお送りいたします。

さて、本日はKAITOによる症例報告です。
「側弯のある腰痛患者さんに対する操体法」です。

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《基本情報》
・70代男性 無職
・主訴:歩行時に腰痛増悪
・HOPE:キャンピングカーに乗って旅行がしたい
・既往歴:60代の時、左ハムスト肉離れ

《評価》
●姿勢観察:
・右下肢荷重優位
・左下肢荷重不足
・骨盤左傾斜
・代償的に胸椎左凸→右カーブ
・左肩関節高位

●筋力、バランス評価:
・左下肢 特に臀筋周囲筋力低下
・片脚立位の際の不安定性著明

《アプローチ》
仰臥位での下肢伸展位がラクとのことで、踵突き出し・肩上げ下げを選択。

下肢は左下肢を伸ばしたいとのことで、実施すると腰・背中あたりまで捻れるような気持ち良さがあるとのことで、このことから感覚レベルは良好な印象。

肩上げ下げでは右肩を上げ、左肩を下げたいとのことで、操法実施。
背中から首周りまで筋肉の伸びる心地良さを感じていただいた。

《結果》
左下肢への荷重量増加し、骨盤の傾斜も軽減し、脊柱も正中位へ近づく。
結果的に肩関節の高さ、左右差が改善する。
前額面でのアライメント修正効果が見られた。

それに伴い歩行時の腰への負担も軽減し、腰痛が緩和された。

《考察、セルフケア》
立位アライメントの修正により、動作面・疼痛面で改善が見られたが、そもそも何故その姿勢になっているか考えることが重要だと感じた。

症例の場合は、既往にある左ハムストリングスの肉離れの経験・痛みから、無意識的に右下肢荷重優位となり、年数の経過とともに上記のような歪みに進行したと考えられる。

左ハムスト肉離れは、既に組織的に修復されているため、ランジ動作や片脚立位など積極的な荷重練習をセルフケアとして行っていただいた。

左下肢への荷重感覚習得・筋力強化により、初めは戻りやすかった立位での歪みも、次第に戻りにくくなっていった。

何故今の姿勢になり、症状が出ているのか、丁寧な問診・評価によって、根本の原因を紐解いていくことが重要だと感じました。

来週はキャンピングカーに乗り、旅行へ出かけられるそうです!(^^)
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<宮森のコメント>
栄養状態や病的な状態にあれば話は別ですが、組織の修復は自動的に行われます。
しかし、姿勢や動作、そのパターンについては意識的な修正がしばしば必要になります。
姿勢や動作にまで視野を広げられると良いという症例報告でした。

また来週も認定インストラクターの症例報告をさせていただきます。
明日からもがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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