2017-07-09

技術だけ学べれば満足ですか?

セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログをお越しいただき、本当にありがとうございます。

本日は「技術だけ学べれば満足ですか?」というお話。

本日は全国4会場でセミナーがありました。私は東京会場で講師を務めさせていただきました。



本日開催された短時間テクニックセミナーは当会のセミナーでは入門編にあたり、最初に座学があります。そこで操体(法)の基礎をお伝えしています。

習いたてで最初のうちは、この座学の内容をうまく消化できないかもしれませんが、上級に進んでいけば進んでいくほどに、この座学の内容の重要性が身に染みてわかってきます。そして学んでいけばいくほどに、操体(法)の奥深さに驚かされると思います。

また、セミナーにご参加いただく方の理由はさまざまですが「患者さんのために少しでもいい技術を習得したい」「患者さんの負担の少ない治療を身に着けたい」「短時間の治療に興味があった」という理由が多いです。そのため、操体(法)を1つの治療テクニックとして捉えて学んでいかれる方が多いように思います。もちろん、それが悪いわけでもありませんし、間違っているわけでもありません。

ところで、私が前々から思っているのは「操体」と「操体法」は違う、ということです。そのため、先の文章でもあえて操体(法)と記載しました。

操体とは、創始者である故・橋本敬三医師(以下、橋本医師)の生命観・宗教観・人間観などを含めた自然法則を指すもので、いわば橋本哲学と呼ばれているものだと私は認識しています。

操体法とは、橋本医師が臨床の中で培った(あるいは気付いた)自然法則の応用法のことだと私は認識しています。その中の1つとして、自己責任の中の「動」に注目した操法(治療テクニック)があるのです。
※以上は私の操体(法)に対する個人的な解釈です。

操体法を治療テクニックとしてのみ捉えて学んでいくと、どうしても最重要キーワードである快感覚の意味や、自己責任である息・食・想や環境の関係性を見失ってしまい、果てには患者さんの悩みやその原因に想いを馳せることができなくなるように思います。

私たち治療家の課題(仕事)は、患者さんの苦痛を取り除くことが主なように思いますが、それから先、患者さんの人生が豊かになるように導いていくことが本当の課題のように思います(少しおこがましい表現な気もしますが、いい表現が見つかりませんでした)。

ただ、そのためには治療家自身がよりよく生きるための指針や方法を知っておかなければなりませんし、私が操体(法)を学んでいる理由は、生活の指針や方法が明確に記述されており、かつ、それが私に合っているからです。単純に好きだからです。

とは言え、最近は粗食ではありませんし、肉やたまごなどの動物性蛋白質を多く摂っています(操体法では粗食や菜食を推奨しています)。

あくまで指針は指針として、人生哲学のようにとらえて、その中でいろいろ試してみる、というのが私の操体(法)を学んでいくスタンスです。

長文なうえに話があっちこっちに脱線もしましたが、治療テクニックとしてのみ学んでいくことも、もちろん良いと思いますが、ご興味を少しでもお持ちになったのなら、書籍をお読みになって、橋本医師の想いに触れてみてはいかがでしょうか。

なんてお話で終わりたいと思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
それでは、また明日。

【当会のセミナーは情報はこちら↓】

9月腰痛編②
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=1000

宮森は17日は東京
23,24日は大阪で講師を勤めます。

8月肩こり編
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=1352

宮森は20,27,28日で
東京で講師を務めます。


7月腰痛編①~下肢からの改善編~セミナー
http://nakamura-koutarou.1andingpage.com/?page_id=412

宮森は9日は22,23日は大阪で担当いたします。


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セラピストスキルアップ実践会認定講師
宮森大地

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