2019-01-05

患者さんを笑わせれれば施術なんか必要ない? ‐快感覚と笑いの考察‐

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

私は本日より仕事始めです(施術の方)。
3日と4日にかけて腰痛があったのですが、朝起きたら良くなってました。
体調も良いので、しっかりやっていこうと思います。

さて、本日は「患者さんを笑わせれれば施術なんか必要ない? ‐快感覚と笑いの考察‐」というお話。

年末年始はお笑い番組もおおく、私もバカみたいな顔して笑っていたのですが、ふと思ったことがあります。
笑うという行動とそれに伴う感情・情動も快感覚と呼べないのだろうか?と。
笑う、もしくは笑顔を作るだけでも免疫細胞が活性化するというデータもあるとかないとか聞いたことがありますし、おそらく心身にとっていい影響を及ぼすことはあると思われます。

思い返せば私の母校では“お笑い学”なる授業があり、1年次に単位を取った記憶があります。
その頃の記憶は一切ないのですが、とりあえず毎回の感想文を丁寧に書いていたら講師の方に「宮森くんはキレイな字を書くなぁ」と内容でなく字を褒められた記憶があります(ちなみに私の字はキレイではありません、“読める”字です)。
気になったので、少しですが笑いというものを科学的な知見がないかどうかを調べてみました(こうやって調べていくと知識が広がり、思わぬところでつながって知恵に変わったりします)。

ただ、調べていくと笑いを医学的な観点から科学しているものはそこまで多くはないようです(私が1時間程度調べた範囲では)。
研究の対象になるには資金が必要ですし、研究する学者の嗜好によって異なりますので、多くないのも納得ができます。
心理学的に解釈されているものも多く、私が欲しかった笑いを通した生理学的な変化などを研究したものは少ないようです。
主にコミュニケーション手段としての笑いはサルなどでもみられるため、そういった観点では行われているようです。

心理学的な観点は今回は置いておいて、今回調べて分かったことで理解している範囲のものを以下に書いていこうと思います。

過去にテレビ番組をみていた時、「笑いは緊張と緩和の結果起こる」という言葉を聞いたことがあります。

これは哲学者のカントや落語家の桂枝雀が同じ説を唱えていて、明石家さんまやダウンタウンの松本人志もこれを支持しています。
事実、笑いが起きる前後の自律神経の働きを調べた結果、笑いの発生の直前には必ず交感神経系が優位になっていて、笑いの直後には副交感神経優位に切り替わるようになるというデータは見つかりました。
体験的にもリラックスしている時に笑いますし、緊張状態で笑うことはなかなかに難しいのはお分かりいただけると思います。
ただし、笑いの分類にも1.快の笑い、2.社交場の笑い、3.緊張緩和の笑いというものがあり、それぞれで自律神経のデータが異なるということが分かっています。
画像は見つかりませんでしたが、戦場で極度の緊張状態に晒された兵士が満面の笑みを浮かべている写真を過去に見たことがありますが、その場合は副交感神経優位になっているかは疑問の残るところです。

とは言え、この笑いの緊張と緩和説は自律神経の働きからも支持されますし、自律神経の調整に一役買っている可能性があります。
少々強引ですが、初期の操体法における瞬間脱力も、筋の緊張を一気に高め、そのから急速な脱力(弛緩)というものは、末梢における神経-筋の解剖生理学的変化だけではなく、中枢神経も含めた調整法としては部分的に理に適っているのかもしれません。

また、笑いの脳神経回路には海馬・扁桃体・側坐核・視床下部・顔面神経核(笑いの表情変化を起こす)・橋(笑いの呼吸変化を起こす)が関わっていることが提唱されています。
昨日も取り上げましたが、快・不快の判断は大脳辺縁系でなされるとされ、特に今回も出てきた海馬・扁桃体・側坐核は関係しているが分かっております。
操法を受けた際に体の物理的な変化に伴って生じる快感覚とその際に生じている脳神経回路における生理学変化、笑っている時に生じる脳神経回路における生理学変化が一致するのかどうかは分かりかねますが、もしかしたら肚から笑うような行動は快感覚に近いのかもしれません。

他にもいろいろ書いてあったのですが、私の理解はここまでです(もうちょっと踏み込んだ記事を後日書きたいと思います)。
あくまで私の主観ですが、見た目にも健康そうで幸せそうな人って笑顔の方が多いですし、とりあえず笑っておくと心身には良いのかもしれません。

ただ、前述した通り、快の笑い(心から笑った場合)と、ただ笑顔を作るだけ(社交的な笑い)では自律神経の変化はかなり違うようです。
そのため、リラックスした環境に心身を置くことや、思い出し笑いをするという、心の状態や環境設定も笑いの効能を享受するには大事なようです。
折角だったら、心身にとっての笑いをしていきたいですね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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