2019-01-04

神経学から捉える快・不快

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

昨日、誕生日だったためかいろいろな方からお祝いのコメントをいただきました。
ゆっくりお返事していこうかと思っております。

さて、本日は「神経学から捉える快・不快」というお話。

(ダウンドッグも犬がやっていると本当に気持ちよさそうですね)
操体法においては「快感覚」というものが重要視されています。
三が日も過ぎましたし、ちょっと真面目な記事を書いていこうと思います。

ヒトは常に外部・内部からの情報を知覚し、認知し、解釈し、反応して生きています。
さまざまな感覚器官がありますが、皮膚から知覚する触覚・圧覚・温冷覚・痛覚には以下のような伝導路があります。

主に原始感覚系と言われる脊髄視床路と、識別感覚系と言われる内側毛帯路があります。
ここで注目したいのは、ニューロンを切り替える場所です。
よーく見ると、内側毛帯路(右図)の中でも脊髄後角に入って後索、そして延髄の後索核で初めて乗り換えるニューロンがあります。
ニューロンを乗り換えるということは、そこで情報が増幅または減衰される可能性があるということです。
つまり、何を触れているか・どこを触れられているか・関節がどうなっているか・筋の状態がどうなっているかなどの感覚は正確に伝わらないと感覚-運動系に支障をきたしますので、正確に伝わるようにより脳に近い部位で切り替えられていると考えられます。
一方、識別されない触覚・圧覚や痛覚・温冷覚は脊髄で切り替えがあります。
これは情報を脳にとって解釈しやすい状態で届けた方がその後の行動につなげやすいということだろうと考えられます。

これを見る限り、快・不快を伝える伝導路はない、ということになります。
では、快・不快の判断はどこでされるのか?
細かくは視床に達したのちに、大脳辺縁系、とくに扁桃体という部位で快・不快の判断が行われるとされています。
ただし、これには過去の経験・記憶も関係してくると言われています。
また、心理的な影響もかなり大きいともされています。

操体法を臨床で行っていく中で「気持ちいいがわからない」患者さんは多く見受けられます。
それはもしかしたら、過去に治療場面で快を感じたことがない患者さんなのかもしれません。
また、これをお読みのあなたも経験があるかもしれませんが、同じ部位を同じように触れられてもある人から触れられれば気持ちいいけど、ほかの人だと鳥肌が立つくらい嫌な感じがすることがあると思います。
試しに大好きなあの人と、大嫌いなあの人を思い浮かべてみてください…だいぶ違ってくるのではないでしょうか?

ということは、私たちが患者さんに快に出会ってもらうためには、私たち治療家は好かれる人間でなければ難しい、ということです。
まだまだ勉強中ですが、これは神経学的に見ても、脳科学的にも見ても、心理学的に見ても明らかなようです。
では、私たちができることはなにか…いろいろ考えられると思います。
かなりザックリとした内容ですが、何かの参考していただければ幸いです。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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