2019-01-12

股関節は125°も曲がらない!股関節固有屈曲から考える座位姿勢

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セラピストスキルアップ実践会認定講師の宮森大地です。
本日もブログにお越しいただき、本当にありがとうございます。

どうやら本日は関東南部でも山沿いは雪が降る予報だそうです。
私の地元は山がありますが、大抵その山が防いでくれるので降らないのですが…。
久々に湿り気を感じたいものです。

さて、本日は「股関節は125°も曲がらない!股関節固有屈曲から考える座位姿勢」というお話。

(うわぁ…死んじゃいそう)
ヨガをやっていると、それどの関節がどうなってるの?となっている人をよく見ます。
体操競技やダンスなどでも明らかに一般的に定義されている関節の参考可動域をオーバーしている方というのは見受けられます。
とは言え、臨床においては関節可動域が制限されている方が多いと思います。
そこで、治療家は関節調整なり、ストレッチなり、いろいろやって関節可動域の拡大・改善を目指します。
※ちゃんと関節可動域の拡大によって患者さんの要望が叶うことが前提ですが。

関節可動域の拡大・改善を目指す時に指標となるのが参考可動域というものです。

↑すごき見にくいですが、股関節の関節可動域表示および測定法の一覧です。
以前にもブログに取り上げた気もしますが、基本軸移動軸という概念があります。
例えば、股関節屈曲・伸展の基本軸は体幹に平行な線移動軸は大腿骨となっています。
あお向けの状態で股関節を屈曲させると125°曲がるというのが参考可動域です(正常可動域ではない点に留意)。
しかし、ここで注意したいのがこれは骨と骨の位置関係しか表していないのです。

では、あなたは股関節(臼蓋大腿関節)固有の屈曲角度をご存知でしょうか?

私が以前に読んだ文献では(正確な角度はわかりませんが)、股関節固有の屈曲角度はご検体を用いた軟部組織を除去した状態の研究では平均92°だったそうです。
また、軟部組織のある生体での研究では股関節固有の屈曲角度は70°というデータもあります。
そうしますと、ご検体による研究では股関節固有の屈曲角度は約90°、生体による研究では股関節屈曲角度は70°、日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会の定めた参考可動域が125°と、そこには35°~55°の開きがあります(かなり違いますね)。
実際、股関節の屈曲を深めていくと骨盤の後傾や腰椎の屈曲が出てくることが確認できると思います。

一般の方ならば、この違いは大して日常生活で意識することもないかもしれません。
しかし、私たち治療家は患者さんに触れて、アプローチし、生活指導をする上では知っておかないといけません。
例えば、関節を動かす際にこの事実を知っていると知っていないとでは触れ方も感じ方もアプローチ方法も変わってくるはずです。
また、坐位での訓練でも座面の高さの設定にもこだわらないといけなくなってきます。

おそらくは上図のように股関節屈曲90°を最低ラインとして椅子坐位の指導をするかもしれませんが、もしかしたら70°くらいになるような高めの椅子の方が負担は少ないかもしれません。
もちろん、足がしっかりと床についているかどうかでも変わってきますので、その辺りもひとつひとつを確認しながらいけません。
私の前の職場で股関節が明らかに90°以上屈曲した状態で坐位訓練をしている理学療法士がおりましたが、いまだに訳が分からないですね。
こういう機能解剖学の知識はしっかり評価・治療につながるはずですので、「もう知ってるわ!」という内容でも何度でも見直すと新たなアイデアが出てくるかもしれません。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また明日。

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